[ 白のジュブナイル -Luminous-Drive- ] - [ 002 ]
麗しのハルモニア
「欠けた月の目」は、見た。
「目」は、世界の入り口。
「目」は、情報の入り口。
「それ」は、「灯火」を照らし出す。
コクピットソファー座った「少女」は、嬉しそうだった。
アルファベットと数字の羅列の名の星に、「それ」は向かい、飛び立たせた。
覚醒のウィンランド
「機械仕掛けの少女」は、目を見開いた。
「そこ」は、知らない世界だった。
「そこ」は、知らない時代だった。
「そこ」は、「黒き光」の無い世界だった。
「機械仕掛けの少女」は、瞳孔が開いた。
アルファベットと数字の羅列の名の星に、「それ」は、引き寄せられて。
流星のアレキサンドライト
「少女」は、声を上げた。
「それ」は、「少女」の声に呼応した。
「あれ」は、かつてあった星間戦争にて、敗北を導いた。
「それ」は、開拓惑星の目指し、大気の層に飛び込んだ。
「少女」は、「あれ」に「脅威」を感じた。
アルファベットと数字の羅列の名の星にて、「それ」は、流れ星を作った。
陽光のイノセンス
「少年」は、声を上げた。
「それ」は、「少年」の声に呼応した。
「それ」は、かつてあった星間戦争にて、敗北を導いた。
「それ」は、開拓惑星の小倉庫を突き破り、日の光を浴びた。
「少年」は、「それ」に「希望」を感じた。
アルファベットと数字の羅列の名の星にて、「それ」は、動き始めた。
オルタ3/4 side-B
「それ」は、星間貨物船の奥底に居た。
「それ」は、頑なに沈黙していた。
「それ」は、かつてあった星間戦争にて、勝機を導いた。
「少女」は、「それ」に愛着を持っていた。
「少女」は、「それ」に灯火を与えた。
アルファベットと数字の羅列の名の星にて、「それ」は、光を煌めき始めた。