[ ふらくたる -FRACTAL- HelloWorld! ] - [1035~1021]
天敵な乱入者トリスタン
今は晴暦3002年8月31日。

オーレです。

うぐぐぐ・・・。

この魔女、魔人に勝てない・・・。

どうしたらいい・・・?

どうしたらいい・・・?

・・・。

「さあ、全てをあきらめなさい♪」

うぐぐぐ・・・。

・・・。

・・・ひゅーーーん!!

「どがーーーんっ♪」

どこかしらから飛んできた誰かに、魔女フランを思いっきり殴った!!

「ぶばっ!!」

フランが吹っ飛んだっ!!

・・・。

「なにごと!!」

フランは鼻を押さえていた。鼻血がぼたぼたと流れていた。

・・・。

「天敵只今参上!!」

!!

ト、トリスタンの人っ!!

「ふはははは♪地上が爆破される直前に「扉」に飛び込んで、ギリギリセーーーフっ♪」

地上が爆破・・・?

「オーレ!ハロー!さっさと竜宮楼に登るのだ!」

・・・。

「トリスタン」、モカ大婆の部屋でいつもゴロゴロしている魔女だった。

それにしても、「地上が爆破」がとても気になる・・・。

そう、アタシ達は「日食が終わっていた」こと自体にも気がついていなかったのです。
魔手のフラン
今は晴暦3002年8月31日。

オーレです。

「太楽の子狐ども。」

・・・。

ふわりと眼前にそれが現れた。

・・・。

「魔王の眷属となっても、」

「私たちに勝てると思う?」

・・・。

「力でも、」

「知識でも、」

「圧倒的に。」

「気合で勝つ?」

「努力で勝つ?」

・・・。

「そんなの、無理よね。」

・・・。

「武器持って、笑顔で戦えるなんて、」

「それは、」

「戦士でなく、」

「まさしく、狂人、バーサーカーね。」

・・・。

シーバウスの「ド」の音称、戦歌姫フラン・シー・ドは、対峙する者に「不安」を感染させる力を持っていた。

一方は魔剣を操る魔人、カローザ。

一方は魔手を操る魔女、フラン。

・・・。

オーレとハローは、精神的に追い込まれた気がした・・・。
魔剣のカローザ
今は晴暦3002年8月31日。

オーレです。

ハロー、早く!

「・・・どこから入ったらいいの?」

・・・。

・・・そういえば・・・、

竜宮楼の入り口って・・・どこ?

それに・・・ここの城下町?、

太楽堂の本店より、はるかに大きいじゃない!!

・・・。

!!

・・・ギューーーン、

ズドーーーンッ!!

「外したか・・・」

!!

シーバウス国の歌姫!

すっかり忘れていた!

・・・。

「乙姫は我々のものだ・・・」

・・・。

シーバウスの「ファ」の音称、戦歌姫カローザ・シー・ファは大剣「バンカー・バスター」を軽々と構えた!
ブラスター、照射終了
今は晴暦3002年8月31日。異常日食は終了しました。

「ブラスター、照射終了。」

「シャットダウン開始。」

月の輪のガードシステム、「ギャラックス」は沈黙した。

・・・。

「・・・生きてる・・・」

「桜色まーりぃ」は弱々しく言った。

「・・・どうして・・・」

「確かに月のブラスターは照射された・・・」

・・・。

!!

「樹海雲が見える!どういうことだ!」

ドーーーンッ!!

ドーーーンッ!!

ドーーーンッ!!

樹海雲の樹の破片、といっても数百メートルある破片の雨が降り注いでいる。

「オウカナは・・・完全に焼け飛んで・・いない・・・」

・・・。

「ははははは・・・、失敗したよ、大全太楽堂!」

ヒュンッ!!

・・・?

まーりぃは斬られた・・・いや、峰打ちだった。

「無茶をする・・・」

倒れたまーりぃの横に人影が立った。

「一張羅が焦げてしまったよ・・・」

影の主は、「幻燈サクラ」。龍語を話す龍話師。暴虐のオウカナ王カレイドを斬った者。

・・・。

「空が見える・・・あの場所、樹海雲で、ハロー、オーレはまだ戦っているのか・・・」
天方陣・天地人
今は晴暦3002年8月31日。「アリアリアの夏」の終幕です。

「天のお茶会の終わりです!」

「そして!」

「世界が今動き出します!」

軍事魔導技術企業「桜色マジック」の最高魔導技術責任者「桜色まーりぃ」は声高々に言い放った。

「アリアリアの夏は今ここで終わりです。」

「そして、」

「この活気は伝説になるでしょう。」

・・・。

「世界は均一でなければなりません。」

「経済も均一でなければなりません。」

「もちろん、」

「人心も均一でなければなりません。」

・・・。

「終わりです、大全太楽堂!」

「この「天方陣・天地人」により、我々と共に幕を閉じなさい。」

・・・。

まーりぃの周囲には新魔方陣「天方陣」が加速し始めていた。

「天と!」

「地と!」

「人が一つでありますように!」

天空の「月の輪」が大全太楽堂本舗、いや、太楽モカに目掛けて一線の光を放った。

・・・。

そのときの光景は人々の目に焼きつき、大全太楽堂本舗、いや、「中央神聖国家群 オウカナ」諸共が焼き飛んだ。
アリアリアの夏
今は晴暦3002年8月31日。「アリアリアの夏」の終幕です。

「お茶会の始まりです!」

「そして!」

「お茶会の閉幕です!」

アリアリアは声高々に言い放った。

「私、アリアリアはいなかった。」

「そして、」

「アリス、あなたもいなかった。」

・・・。

「アリス。あなたはこの世界を憎んでいました。」

「私もこの世界を憎んでいました。」

「しかし、500年もの間、憎み続けていられましょうか?」

「憎む相手もすでにいません。」

「憎まれる相手もすでにいません。」

・・・。

「帰りましょう、アリス。」

「あの楽しかった思い出の時に。」

・・・。

アリアリアの周囲には無数の光が走り始めていた。

「昔、あの時、皆で見た映画のように、」

「ハッピーエンドを迎えましょう!」

天空の「月の輪」が一層強い輝きを始めた。
ハローの呪われた万能刀
ハローです。

「ハロー!」

「アンタも竜宮楼を登る!登る!!」

はいい!?

・・・。

今先ほどまで生きていた心地がしないです・・・。

というか、アリスに斬られました・・・。

樹海雲から落ちました・・・。

オーレが泣いていました・・・。

・・・。

で、今に至ります。

竜宮楼に登らないといけないらしいです。

アリスだったものは竜宮楼に巻きついて樹のようになっています。

それも赤く発光している樹のように。

「ははははは♪起きたか馬鹿ハロー♪」。

僕の悪の妖精「ジ・エンド」がそう言い放ちました。

「時は来た♪アタシの出番だ♪」。

「ジ・エンド」は昔、僕が使っていた「万能刀」の姿に戻りました。

「魔王ニルヴァーナ」を傷つけ、呪われた「万能刀」の姿に。

「ジ・エンド」・・・、約束の時なんだね・・・。
オーレの天樹刀
オーレです。

モカ大婆・・・。

アタシに内緒にこんなものを・・・。

天樹刀・・・。

ヘブンズソード・・・。

・・・。

ハローーーッ!!

起きなさいっ!!

「はいいっ!!」!?

ハローは慌てて目を覚ました。

ペンギンさん。

竜宮楼の天守閣に行ってきます。

ハロー!

アンタも竜宮楼を登る!登る!!

「はいい!?」!?
ファイア・ウォール
ここは、この世のどこかにある「世界の最果て」。

そして、ここは、とある扉「グレードセブン」の内部。

超高密度の乱気流の中を進む海花ゴースト「レイ」と郵便妖精「シュン」。

・・・。

あと、もう少し・・・。

あと、もう少しで出口が見えてくるはず・・・。

「レイさん!目が開きません!というか!口の中に風が入ってゴボゴボしているのですが!!」

もうちょっち我慢我慢♪

「バチッ!!」!?

帯電量が増加してきた!?

「レイさん!目は開けませんが、妖精っぽい反応が!!」

妖精じゃない!

「ファイア・ウォール」だ!!

見逃して・・・くれないよね・・・。

「レイさん!!」

何とかする!!
嵐の中を翔け行く幽霊レイ
ここは、この世のどこかにある「世界の最果て」。

私は、海花ゴースト「レイ」。

そして、ここは、とある扉「グレードセブン」の内部。

・・・。

昔、この「扉」から私は落ちてきた。

ここは、人であろうが、妖精であろうが、幽霊であろうが、平等に暴風が襲い掛かってくる。

真っ直ぐ・・・、飛べない!!

!?

何かが暴風にまみれていた。こんなところに妖精!?

思わず、その手を掴んだ。妖精は目を回していた。

オーレのところの妖精か!!

「こんな所、さっさと切り抜けるよ!!」。
嵐の中を翔け行く妖精シュン
ここは、この世のどこかにある「世界の最果て」。

私は、国際郵便公社所属の速達妖精ポステリア101号、通称「シュンちゃん」。

そして、ここは、とある扉「グレードセブン」の内部。

・・・。

「扉」に飛び込んだはいいですが、すごい嵐です!

飛行に特化した妖精でありながら、この風圧はきつすぎます。

飛おーばあーさあーれえーるうーっ!!

!?

私の手を掴む者がいました。

あなたは海花の幽霊の「レイ」さん!?

「こんな所、さっさと切り抜けるよ!!」。
世界の最果てにある扉「グレードセブン」
ここは、この世のどこかにある「世界の最果て」。

国際郵便公社所属の速達妖精ポステリア101号、通称「シュンちゃん」。「一瞬」の「瞬」から来ています。

ここには、とある扉「グレードセブン」があると聞き、緯度経度によりなんとか辿り着きました。

なんですか・・・これは・・・。

「扉」というから、よくある扉かと思っていましたが・・・。

ここをどう行けば、オーレさんの所へいけるのですか・・・。

<あなたね?オーレのところに行きたいのは?>

お願いします!オーレさんのところに行きたいのです!

<そう。私の中心に飛び込みなさい。そして想いなさい、オーレのことを。>
あけました♪
良い夢見れるといいですね♪

お天気、晴れると良いですね♪

明日も元気に早起き♪
良いお年を♪
開運厄除♪
健康長寿♪
学業成就♪
商売繁盛♪
エトセトラ♪エトセトラ♪
アリソンの想い
アリソンです。

アリィーとアリオンは巨人「アリス」の顔を攻撃している。

それでも「アリス」の歩みを進めた。

「私のすることは・・・できることは・・・」

「歩みを止めること!」

黒い力を集め、「アリス」に、

撃ち込む!

撃ち込む!

撃ち込む!

「アリスの想いは、間違いじゃない!」

「間違いじゃないけど、方法を考えて!」

「あの時、あなたは懸命に戦った!」

「そして、あなたを、私たちを、誰も認めなった!」

「でも、」

「今は昔じゃない!」

「今は昔じゃないの!」