[ ふらくたる -FRACTAL- HelloWorld! ] - [1005~0991]
ドガーーーンッ♪
ユーフォだ。

ハローは大穴に落ちた。

オーレは追いかけて大穴に飛び込んだ。

アタシは・・・。

う~ん・・・。

おおっ!!

目の前にキティにゃんが通った。

ビーム?をアーマルタに「ドドドドドドドドドドドッ!!」と撃ちまくっている。



アーマルタが欠け飛んだ?

アーマルタって「ゴーレム」じゃなくて「遺跡」・・・だよね?

・・・。

にやり♪

アタシの出番じゃん!!

「トオッ!!」

アタシはアーマルタの頭部に飛び乗った!

「アタシは恐怖の遺跡破壊魔!!ルーインブレイカーーーっ!!」

「うふ♪見えるよ♪てめえの構造が♪」

・・・。

「アル・コン・デールっ!!」

・・・。

「ドガーーーンッ♪」

「ズドオオオオオオオオオッ!!」

攻勢遺跡アーマルタの後頭部付近が大爆発を起こした!!

次々と連鎖爆発が起きた!!

・・・。

「なにいいいいいいいっ!!」、英傑アリスの目が動揺していた。
助けて・・・助けて・・・助けて・・・
オーレです。

アタシは、ハローが倒れ落ちた大穴に飛び込みました。

飛び散る木片に目が開けてられない。

只々、重力に引かれながら、届かぬハローの手を掴もうと、手を伸ばした。手を伸ばした。

ハロー・・・!

ハロー・・・!

薄っすら開けた目の先の「赤い涙粒」のまたその先に人影が・・・。

「ハローーー!!」

無我夢中で手を伸ばし、手を伸ばし、指先に靴先が届いた!

手繰り寄せ、手繰り寄せ、頭をぎゅっと抱きしめた!

・・・。

ハロー・・・。

ハローは意識を失っていた。

・・・。

「助けて、お姉ちゃん!」

「助けて、お母ちゃん!」

「助けて、お父ちゃん!」

「助けて、大婆ちゃん!」

・・・。

「助けて、ニルヴァーーーナ!!」

・・・。

「大丈夫。」

「私はずっとあなたたちの傍にいるから。」

アタシは目を見開いた!「それ」は落ち行く空に「立って」いた。
え?なに?・・・
オーレです。

「オーレ、ハロー!天劇の王の頂上まで這い登りなさい!そして本当の竜宮楼の長、「乙姫」の助けるの!!」アリオンが言った!

・・・。

「うふ♪まってましたあ~~~っ♪」アリスが歓喜の声を上げた!

「這い登るって・・・?え?なに?・・・」ハローの様子が変だった・・・。

「・・・ハロー・・・?」アタシは何が起こったのかわからなかった・・・。

「・・・オーレ・・・、痛い・・・。」・・・え?

剣を持ったアリスの通った風がアタシの頬掠った・・・。

「狐は嫌いだ。」アリスが言った。

アタシの顔に何かがかかった・・・。

赤かった・・・。

ハロー・・・。

ハローは天劇の王の麓に出来た大穴に落ちていった。

・・・。

・・・。

「ハローーーーっ!!」

アタシは意識せずに、混乱するままにハローを追いかけて大穴に飛び込んだ。
天劇の王
空は急激なる日食により暗くなりつつあった!この時期に日食予報はなかったはずなのに!

アリィーは叫んだ!

「ヒョイーーーッ!!」っと、ぐにょぐにょの天劇の王を空高く投げつけた。

「デ・コンプレスっ!!」

暗くなりつつある空から所々に明滅する何かが落ちてきた!!

「大きい・・・」アタシ、オーレはつぶやいた。

「ってか、大きすぎんのよお!!」

「ハロー、ユーフォ!!逃げるよ!!」二人の手をおもむろに掴んで逃げた!!

過去の英傑たちのことなんて構ってられないっ!!

「ズゴオオオオオンッ!!」

「何か」が頭上にいた巨大アーマルタに直撃した!

「天劇の王よ!竜宮楼を叩き崩せ!!」アリィーが言い放った!

「オーレ、ハロー!天劇の王の頂上まで這い登りなさい!そして本当の竜宮楼の長、「乙姫」の助けるの!!」アリオンが言った!

・・・。

「うふ♪まってましたあ~~~っ♪」

「絶望の塔、召喚っ!!」アリスがこことばかり、別の「何か」を呼び寄せた!
Wait...
「Wait...」

「Wait...」

「Wait...」

「ガイド・ビーコンの反応:無・・・」

「Wait...」

「Wait...」

「Wait...」

「ガイド・ビーコンの反応:有・・・」

「スターライトエンジン:スタート・・・」

「サイクロトロン「フラフープ」:スタート・・・」

「エクス・ターミネイト・ドライブ:スタート・・・」

・・・。

月の輪のガードシステム、「ギャラックス」。

「天」と「地」を焦がす瞳。
星の煌きを、月の瞬きを
「太陽が欠けつつある。」

「黒い月が満ちつつある。」

「この星のエンジェル・コーストと」

「月のエンジェル・コーストが重なりつつある。」

「月の王のギャラックスは見定めている。」

「アリスの「絶望の塔」を発動させてはいけない。」

・・・。

私は星を眺める者、「スターゲイザー」。

「感覚」と「保護」を司る龍王。
天空の龍皇
「アリス・・・ねぇ・・・。」

「私は、」

「エンジェル・コーストと、」

「乙姫が無事でさえあればいいのよ。」

「私は関心を持たない。」

「私は関連を持たない。」

・・・。

私は天空の皇、「ヘブンズソード」。

「威圧」と「威厳」を司る龍皇。
粉雪の龍王
「アリスがいっぱい・・・。」

「どのアリスも本物・・・。」

「でも、アリスは届かない・・・。」

「私たち、「龍」の域には・・・。」

「でも、アリスは望んだ・・・。」

「それぞれのアリスは望んだ・・・。」

「・・・ねぇ・・・。」

「天の龍王の皇、あなたはどうするの・・・?」

「あなたの護る「エンジェル・コースト」に「闇の眷属」が近づいている・・・。」

「「影」は刻々と近づいている・・・。」

「「日食」・・・。」

「月と太陽の「輪」ができる・・・。」

「「月の吐息」がこちらを向いている・・・。」

「・・・ねぇ・・・。」

「星を眺める者、あなたはどうするの・・・?」

・・・。

私は粉雪、「パウダースノー」。

「消滅」と「更新」を司る龍王。
私は、アリスだから
「あらあら♪」

「ありすは先走りやすいんだから・・・」

「妖精王アリスも参上です♪」

見たことあるような、ないような・・・

「そう、ハローはいい子だから、なんとなくぼんやり憶えているでしょう♪」

「天ノ原のアリス。ありすの言うとおり、あなたの考えつつ抜けです。」

英傑アリスは、急に余裕がなくなった顔を見せ始めた。

「アタシの紛い者たちめっ!!」

アリスの目が光ってた。輝くとかそんなものじゃなくて・・・。

「そう、紛い者♪コピー、レプリカ、分身、分裂・・・言い方はいろいろね♪」

「でも、私も本物のアリス。」

「アリスは一人や二人じゃない。」

「天ノ原のアリス、もうやめなさい。今の世界にあなたを恨んでいるものはいない。」

「私は世界を巡った。そして知った。もうそんな時代じゃないと。」

「隠し玉は消去しなさい。」

・・・。

「妖精王!もう遅いんだよっ!!」

アリスはその場を消え、アリィーの前に現れた!

「「ドオオオオンッ!!」」、アリスの拳がアリィーを打ち抜いて・・・。

「うふ♪ざんね~~~んっ♪」、アリィーが逆にアリスを打ち抜いていた。

「天劇の王は、お前になんかやらないよ~~~ん♪」

「アリソン♪アリオン♪天劇の王の力で樹海雲を!「ふらくたる」を!」
あたしは、ありすだから
「ふふふのふ♪」

「ありす、さんじょうっ!!」

頭上から甘ったるい声が聞こえた。

「ありす・・・?」

「ありすっ!!」

英傑アリスは叫んだ!

「ふひゃ~~~んっ♪」

ピョコンっとテーブルの上に降り立った。

「ありすはひとりじゃないんだよん♪」

「ありすはありすのかんがえがつつぬけなの♪」

頭上に影が広がった!

「ふにゅん?」、瞬く間もなく、その場を移動した。

「やあ、あーまるただね♪」

「さあ、くまーーーっ!!たち、でばんだよん♪」

「くまーーーっ!!」、くまーーーっ!!の大群がアーマルタに襲い掛かった。

「おーれのこねこちゃんは、そのままえんごこうげきおねがいね♪」

「おーれ、はろー、おとひめちゃんをおねがい。」

「おとひめちゃんは、りゅうぐうろうのてっぺんにゆうへいされてる。」

「たすけてあげて。」
キティ・オーバーフレーム
「ふふふ・・・」

「こんなこともあろうと!!」

「キティっ!!キティ・ザ・ゴーーーレムっ!!」

オーレは叫んだ!

「にゃ~~~んっ♪」

ヒョコっとオーレのポシェットから、子猫型ゴーレム「キティ」が飛び出した。

「キティ・オーバーフレーーームっ!!」

「にゃにゃ~~~んっ♪」

キティの影が広がった!

「ズショーーーンッ!」っとゴーレムっぽい脚が現れた!

瞬く間にオーバーフレームの全貌が晒された!

「こ、こんなこともあろうと、本家に内緒でコツコツとパーツを作っていたのよ~~~!!」

動揺しながらオーレは言った。

「・・・オーレの部屋で、深夜にガリゴリギショギショと音させていたのはこれだったんだね・・・」

ハローは、ぼそっと言った。

「聞き耳たててんなぁっ!!ばかーーーっ!!」

オーレは耳まで顔が真っ赤だった。

「キティっ!やっちまいなぁ!!」

「にゃにゃにゃ~~~んっ♪」
アーマルタ・スプリガン
「何?その子達?」

「ねぇ、何よ、その子達は?」

「ねぇねぇ、アリソン?」

「なんで・・・なんで・・・「太楽の狐」がいるのよ!」

アリスはアリソンに言い寄った。

「この子達は切り札。」

「私たちのお茶会、ティーカップを砕く、小さく幼いハンマー。」

「そして、この世界の少ない希望。」

アリソンは言い放った。

「・・・。」

「・・・狐は嫌いなのよ!」

「アーマルタ!アーマルタ!」

空が赤くなった。

雲間から巨大な影が現れた。

「妖精?違う!スプリガン!」

<アタシの「毒」が効かない!?>

ハローの懐の「ジ・エンド」がつぶやいた。

「魔王の力は一つじゃない。アーマルタ、その子達を、潰せ!」

「もう一つのお茶会の始まりです♪」
終始のお茶会
500年昔、「セリア戦争」なるものがあった。

それは、「隣の世界」から「難民者」たちが流れ込んできた土地にある農村「セリア」から始まったものであった。

数々の自称「英雄」たちが「難民者」に立ち向かい、そして消えていった。

そして、数年続いた「セリア戦争」なるものは唐突に終焉を迎えた。

「難民者」を束ねていた「隣の世界の王」が去ったのであった。

それを追い返したのが、俗に言う「アリアリアの夏」というもの。奇跡偶然に近いものであった。

それは、農村「セリア」の「ある娘」たちであったことは闇に伏せられた。「アリアリア」を除いて。

・・・。

「ある娘」たちの中に私はいた。

私はただの羊飼いだった。

只々、同じ日々をすごしていた。

あの事変が起きてから、私たちの運命は狂った。

私は「何か」を知った。「何か」を知ったため、崇められ、「大賢者」と呼ばれるようになった。

周りの人々の「心の内」も見えた。助けて欲しい。助けて欲しい。と。

私自身が助けて欲しかった。

・・・。

アリアリアは言った。

「これまでの物語は終わりです。これからは新しい物語の始まりです。」

「さあ、お茶会の始まりです!」
地想のお茶会
500年昔、「セリア戦争」なるものがあった。

それは、「隣の世界」から「難民者」たちが流れ込んできた土地にある農村「セリア」から始まったものであった。

数々の自称「英雄」たちが「難民者」に立ち向かい、そして消えていった。

そして、数年続いた「セリア戦争」なるものは唐突に終焉を迎えた。

「難民者」を束ねていた「隣の世界の王」が去ったのであった。

それを追い返したのが、俗に言う「アリアリアの夏」というもの。奇跡偶然に近いものであった。

それは、農村「セリア」の「ある娘」たちであったことは闇に伏せられた。「アリアリア」を除いて。

・・・。

「ある娘」たちの中に私はいた。

村では私は土塊から作られたヒトガタであった。

私には「意思」がなかった。命令されれば、そう動くだけのただのゴーレム。

私はいつから意思を持ったのだろう・・・。

私はいつから剣技を身につけたのだろう・・・。

私は「何か」と戦った。戦って、戦って、戦い続けて・・・。

「人」のため?「自分」のため?それとも、「何か」のため?

・・・。

アリオンは言った。

「何のために戦う?自分のため?誰かのため?真実はどこに?」

「さあ、お茶会の始まりだ!」
人心のお茶会
500年昔、「セリア戦争」なるものがあった。

それは、「隣の世界」から「難民者」たちが流れ込んできた土地にある農村「セリア」から始まったものであった。

数々の自称「英雄」たちが「難民者」に立ち向かい、そして消えていった。

そして、数年続いた「セリア戦争」なるものは唐突に終焉を迎えた。

「難民者」を束ねていた「隣の世界の王」が去ったのであった。

それを追い返したのが、俗に言う「アリアリアの夏」というもの。奇跡偶然に近いものであった。

それは、農村「セリア」の「ある娘」たちであったことは闇に伏せられた。「アリアリア」を除いて。

・・・。

「ある娘」たちの中に私はいた。

村では私は小間使いだった。

いつ、魔法を使えるようになったのかは記憶にない。それは、繊細で邪悪な魔法であった。

私はいつからここにいたのだろう・・・。この「樹海雲」という、メガストラクチャーに。

私はいつまでここにいるのだろう・・・。この「世界」に。

・・・。

アリソンは言った。

「時は経った!今は昔ではない!」

「さあ、お茶会の始まりです!」