[ ふらくたる -FRACTAL- HelloWorld! ] - [0900~0886]
さぁ、ビジネスの始まりです♪
我々は、軍事魔導技術企業「桜色マジック」。
私は、最高魔導技術責任者「桜色まーりぃ」。
我々は、委託を受け、ここにいます。
我々は、正規軍相応企業とみなされました。
大全太楽堂、その他大勢よ!
超絶豪華な魔導技術を身をもって知るがよい!!
「ドラゴンバスター」、名誉挽回の機会です。存分に働きなさい。
さぁ、どう出てきます、大全太楽堂?
さぁ、どう出てきます、連合国家軍?
さぁ、ビジネスの始まりです♪
過剰な力
ここは、樹海雲のどこか・・・。
暗い・・・
薄暗い・・・
不幸中の幸いか?ネクロマンサーが傍にいる。
しかし、心地よい緑の臭いだ・・・
!
「影の人」か!
やはり・・・乙姫に会わさぬつもりね?
さぁさ、全力で立ち向かわないと、
ここら一帯、更地になる。影もなくなる。
私は戦歌姫カローザ・シー・ファ。シーバウスの「ファ」の音称。
過重量物質を扱うことが出来る能力を持つ。二つ名に「バンカーバスター」がある。
乙姫に会わさぬつもりか!?
ここは、樹海雲のどこか・・・。
暗い・・・
薄暗い・・・
不幸中の幸いだ。バンカーバスターが傍にいる。
しかし、うっとおしい緑臭さだ・・・
!
「影の人」か!
そうか・・・乙姫に会わさぬつもりか!?
さぁさ、全力で立ち向かわないと、
ここら一帯、更地になるさね♪
私は戦歌姫フラン・シー・ド。シーバウスの「ド」の音称。
死者(人に限らず)を再起させる能力、「不安」を感染させる能力を持つ。
黒い優しさ
ここは、民主主義国スーリアの中央議事堂中央会議室。
「とっぱーーーーーっ!!」
ボス蜥蜴まであと少し!
!?
広くて暗い部屋に出た。黒いプレッシャーが満ちていた。
うげげ・・・
師匠・・・
「ジェファ、最終テストだ・・・」
勝てる・・・
って、発想自体がなんか変・・・
ふむ。何とかしよう。何とかしたい・・・何とかなる?
ドゥビドゥバ!毒蛇!
ここは、民主主義国スーリアの中央議事堂中央廊下。
アタシは春原ジェファ。
スーリアの「ラ」の音称、ジェファ・スー・ラとも呼ばれている。
くははははは♪
アリュ~の水攻めで、黒蜥蜴ども足がおぼつかない♪
さぁさ♪アタシの出番だっ!!
「新装版ソウル・ジャック!!」
黒蜥蜴の厚い鱗を何事もなかったかのように、
ジェファの刃が通った。しかし、傷は付かない。
斬られた部分は暫くは、お寝んねよ♪
ということで、
「とっぱーーーーーっ!!」
ボス蜥蜴まであと少し!
!?
広くて暗い部屋に出た。黒いプレッシャーが満ちていた。
ダダダダ!水蛇!
ここは、民主主義国スーリアの中央議事堂中央廊下。
私は川登アリューシャ。
スーリアの「シ」の音称、アリューシャ・スー・シンとも呼ばれています。
く・・・考えなしのジェファとともに議事堂内に突入してしまいました・・・。
ええ?ちょっと!やっぱり・・・黒蜥蜴の伏兵が飛び出てきました。
水蛇っ!!
おもむろに高圧水流を黒蜥蜴に浴びせかけました。
さすがの黒蜥蜴もこの圧力なら気絶ぐらいはするでしょう。
へ?気絶せずに突破してきた!!
ひぃぃいいいん!!
ジェファああああ!!
「アリュ~♪好きにやっちゃえ♪」
ひぃぃいいいん!!
あとで、
あとで、
美味しい美味しい高級酒、おごってもらうぞおおおおおっ!!
ハウリング!ハウハウ!!
ここは、民主主義国スーリアの中央議事堂前。
わたくしは藍春ミスティ。
スーリアの「ミ」の音称、ミスティ・スー・ミンとも呼ばれています。
わたくしはドサクサにまぎれて、議事堂の外に出てしまいました。
だって、あの黒蜥蜴達、ものすごい勢いで壁を這ったり、天井這ったり、飛んだり跳ねたり・・・
うう・・・、今思い出しても鳥肌が!
・・・?
ジェファ!!
「おす♪」
何していたのですか!?あなたは!?
「うん。遅刻した♪」
あなた、なんとかしなさいな!
「うふふ・・・♪」
何?
「アタシは音痴の歌姫よ♪鼻歌だけが取り柄なの?」
それがどうと!?
「ミスティ♪共鳴波使って、議事堂に大穴開けれる?」
!?
まさか!!
「そうよ!そのとおりよ!」
「アタシはアタッカー」
「アンタはサポーター」
「お~い、アリューシャ・スー・シン♪行くよ~♪」
「へ?」噴水のところで休憩していたアリューシャが目を丸くした。
しかたがありませんわ・・・「ハウリング!ハウハウ!!」
そう叫ぶと同時に議事堂の硬く閉じられた扉が吹き飛んだ。
「突入するのは今だ!!」
歌っちゃうよ?「熊の団体さん♪」
ここは、民主主義国スーリアの中央議事堂前。
アタシは錬宮レーレ。
スーリアの「レ」の音称、レーレ・スー・レとも呼ばれてる。
師匠!!ヴァリアン師匠!!
議事堂は完全に包囲されている!包囲されてるよ~!
武装解除し、おとなしく投降しなさい!投降しなさいよ~!
・・・。
「ブオ!ブオ!ブオオオオオンッ!!」
ふむ。
威嚇の声あり。抵抗の意思あり、と。
・・・。
では、歌います!歌っちゃうよ?
「熊の団体さん♪」
「なにゅ!?アレ歌うの!?」ジェファは慌てて、レーレ周辺の取り巻を退避させた!
「く~ま~の~♪く~ま~の~♪だんた~いさん♪わいわいわらわら、どうしったの~?」
「逃げろーーーっ!!」
レーレの周辺の大地がポコポコと盛り上がっては「熊」の形を形成し始めた。ゴーレムだ。
それは、ゾゾゾ・・・と議事堂のありとあらゆる隙間に入り込んでいった。
そして・・・、
「グオオッ!!」
「グアアッ!!」
「ズドーーーーンッ!!」
きっと中は阿鼻叫喚の図を描いていたに違いない・・・
鉄の鱗
ここは、民主主義国スーリアの中央議事堂。
国家歌唱騎士、通称「戦歌姫」の春原 ジェファです。
スーリアの「ラ」の音称、ジェファ・スー・ラとも呼ばれています。
ふはははは。会議に遅刻しました。
って、何だか物々しい・・・?
パトカーとか機動隊とか救急車とかTV局とか野次馬とか、もういろいろ・・・
議事堂、煙出てるし・・・
「ジェファ様!!良くぞご無事で!」
?、なにかあったの?
「え?議事堂内に居られなかったのですか?」
・・・。
で、犯人は?
「国境騎士団の「鉄の鱗」です!」
「要求は・・・戦歌姫を出せ!・・・とのことです。」
はぁ・・・、先手を打ったってことですかい、ヴァリアン師匠。
ま、なんとなくわかってたことだったし・・・
※国境騎士団「鉄の鱗」とは:
栄源ヴァリアンを団長とする黒色のリザードマンのみによる構成特殊戦闘部隊。
戦歌姫たちはこの隊により基礎格闘術を学ぶとのこと。
荒れ狂う海
ここは、この星の大南洋「静かな海」。
ざわめく・・・
ざわめき荒れる・・・
普段はとてもとても穏やかで暖かい海。
ふむ。この静かな海が荒れ狂い濁り汚れつつある。
400年昔にも同じようなことをあった。
あの頃も金狐が何かやらかしたな・・・
いらぬといったのに、金狐め、護衛を差し出しおった。
護衛曰く、「ごめんね、水王様。今はどこの国に対しても被害を抑えるようにって総裁命令下っちゃって♪」
ふむ。護衛「太楽 コウワネティ」が言うなら仕方がない。
果てさて、この荒れ狂った海はいつ静かになるやら・・・
私は静かな海が好きだ。
私は静かな海が大好きだ。
世界の歪み
ここは、この星の中央大陸環「リアニン」。
その中央に位置する国家「オウカナ」。世界統一国家とも言われている。
うるさい・・・
うるさすぎる・・・
ふん。まぁ~た、あの金狐が何かたくらんでいるのでしょ。
400年昔にも同じようなことをした。
ワシはこれでもかというほど、痛い目を合わせてやった。
それがどうだ・・・
うるさい・・・
うるさいどころでない・・・
この世の全てがワシに敵意をむき出しにしておる。
勝手にしろ。
痛い目を合うのはお前たちだ。
北部大陸異常あり
ここは、この星の北の極地「シーバウス」。
静かだ・・・
静か過ぎる・・・
「龍狩り」問題で渦中の賢者である戦歌姫が行方をくらまして閣僚どもが騒ぎ立てている。
ふん。国家的重要問題を一賢者に任せるからこうなるのだ。
今日のオーロラは騒がしい。
輝きに濁りが見える。
だが、静かだ・・・
とても、静かだ・・・
極地の上には、「樹海雲」がない。
樹海雲の管理がないから、この土地に、この国がある。
しかし、何か変だ。
何かが動いている、ざわめいている、そう感じる。
全軍!こっそりと進撃せよ!!
ここは、コングロマリットカンパニー「大全太楽堂」。
太楽堂本舗内の公園にて大規模のキャンプが出来ていた。
太楽モカ総裁が即席壇上に上がった。
「はぁ~い♪皆さん、ご苦労さんです。」
「え~、まぁ、何をするかは事前に説明されていると思うので省略。」
「これから起こることは内緒でこっそり♪」
「皆さん、怪我をしないよう、気をつけるように。」
「厄介ごとは、大全太楽堂にすぐに知らせること。」
「おそらく、向こう側には嗅ぎ付けられていると思われるので、普段どおりの適当に。」
「ということで、」
「全軍!こっそりと進撃せよ!!」
「本当にこっそりね♪」
赤頭巾
ここは、樹海雲のどこか。
狼はどこだ!?
狼はどこだ!?
五つ尾おおお、狼はどこだ!?
「狼はいない」
「ここにはいない」
「それはお前が討ってしまったから」
狼はどこだ!?
狼はどこだ!?
狼はどこに隠した、五つ尾おおお!?
「なぜそこまで固執する」
「欲か」
「討たねばならぬか、迷える魔女よ」
「蒼き狼」はどこだあああ!?
乙姫を探せ!
ここは、樹海雲のどこか。
逃げろ逃げるんだあっ!!そこのアンタも早くっ!!
しかし、白い5つ尾の人は動かなかった。
一閃光った!!火花が飛び散った!!
「くまーーーっ!!」はバタリと倒れ、動かなくなった。
「竜宮楼へ急げ!」
「狂気と歓喜が入り混じっている」
「月が揺らめいている」
「天地の境界が影のように薄くなる」
「乙姫を探せ!」
そう告げ、5つ尾は風のように消えた。