[ ふらくたる -FRACTAL- HelloWorld! ] - [0885~0871]
「くまーーーっ!!」と呼ばれる獣
ここは、樹海雲のどこか。

ドガサドガサッ!!

バギバギボギバキッ!!

「うあーーーっ!!」

「うぎゃーーーっ!!」

「く、くまーーーっ!!」

逃げる三人がいた。

なに!!「くまーーーっ!!」!!

逃げろ逃げるんだあっ!!そこのアンタも早くっ!!

しかし、白い5つ尾の人は動かなかった。

一閃光った!!火花が飛び散った!!

「くまーーーっ!!」はバタリと倒れ、動かなくなった。
くっ!回り込まれたっ!!
ここは、樹海雲のどこか。

ガサガサッ!!ゴロンッ!!

「なんだなんだ!!くまーーーっ!!かっ!?」

く、「くまーーーっ!!」は、あっちだっ!!

「く、「くまーーーっ!!」であってるの!?」

膝の調子がよければ・・・

!?

なに?担いでくれるの!?

「くまーーーっ!!は苦手だっ!!困ったときはっ、お互い様っ、よっと!!」メットを被った人がそう言った。

「くまーーーっ!!って、なんなのよ!?」もう一人の人が言った。

しかし、「くまーーーっ!!」は逃してくれなかった。
絶対領域っ!!展開っ!!
ここは、樹海雲のどこか。

とりゃーーーっ!!

「なんだなんだ!!くまーーーっ!!かっ!?」

絶対領域っ!!展開っ!!

「くあっ!!めまいがする・・・!!くらくら、くらら・・・」

龍王「ブラックアウト」から、こっそり学んだ技だ!!

これで、暴走ペンギンは・・・あれ?

だれ?あんた?

「く、くまーーーっ!!じゃない!?」

わたしはっ、「絶対のルー」だっ!!
この気配わっ!!
ここは、樹海雲のどこか。

西の国イルタリアのラランツの子、リーフです。

いやはや、世の中不思議なことばかり・・・

その1:雲の更なる上に樹海が広がっている。

その2:樹海雲の中でペンギンがいた。

その3:樹海雲に住人がいた。

その4:キングス硬貨が使えた。

その5:化け物がいた。

そう、「化け物」である。

吠える声は「くまーーーっ!!」である。

いや、姿は「熊」ではなかった。

その「くまーーーっ!!」に荷物をかっぱわれた。

村から預かった「降雨調整嘆願書」だけはなんとか取り返した。

今、ウチの村は豪雨である。毎日毎日。きっと今も。

ガサガサッ!!

!!

「くまーーーっ!!」か!?

ウチは長老から預かった伝家の宝刀?で身構えた!

そして、茂みから現れたのは!!
天劇の王
昔々、ちょうど500年昔。

「隣の世界」から「難民者」たちが流れ込んできた。

困ったのは「隣の世界の王」すら「難民者」に含まれていた。

それはそれは一越えで山をまたぎ、一踏みで湖を作るほどの大きさ。

その者の名は「天劇の王」。

世界はあらゆる手を使って排除を試みた。

しかし、どれも決定的な結果は得られなかった。

その中で奇跡が起きた。

いや、奇跡と呼べるかどうかすら怪しい。

何者かが、追い返すことに成功したのであった。

何者かもはっきりしていなかった。

ただ、その事変は「アリアリアの夏」として残ることになる。

なぜ、今、「天劇の王」の話が出てきたのか?

それは、某魔女が「天劇の王」のレプリカを所持していたのであった。

レプリカは一個人が所持できるものなのだろうか?

そもそもレプリカは誰が作り出したのか?

謎は深まるばかりである。

・・・

な~んてね♪

「さあ!天劇の王よ!500年昔のしたかったことをなさいな♪」
天地を貫けっ!!
この世のどこかにある「世界の最果て」。

ここには底が見えぬ巨大なクレーターがある。

ここに今、クレーター上に人らしきものがいる。

ナターシャ・スー・ド・ナチュラル。スーリア国の戦歌姫。

耳には球状の「龍の角」。それは龍王の証。

ナターシャは何かをクレーターに落とした。

それは一粒の小さな種。

すぅ・・・。息を一吸い・・・。そしてメガホンに向かって、

「起きろーーーっ!!真・世界樹ーーーっ!!」

「すくすく育って!!天地を貫けーーーっ!!」

その一声にあわせて、真・世界樹は怒涛の勢いで、ねじれねじれて育ち伸びた。

一方は遥か天空へ。

一方は遥か奈落へ。
ドリームス
ある晴れた空の下。

不思議な歌を歌う者がいた。

「雨っ♪土っ♪雲っ♪」

「鳥っ♪舞うっ♪空っ♪」

「かがぁ~やく♪ひかぁ~りが♪照ぇらし出す、花の、道~♪」

それは、昔々の只の歌。

それは、昔々、楽しそうにある娘たちが歌っていた只の歌。

遥か彼方に薄っすらと見える世界樹の影。

影は影でも、光のいたずらで一筋の虹色の道を作り出していた。
ゲット・レディ!
ここは、コングロマリットカンパニー「大全太楽堂」。

太楽堂本舗内の公園にて大規模のキャンプが出来ていた。

あるものは声を高々に自分の考えを発し、それに同調するかのごとく盛り上がっていた。

それはにぎやか、というより、やかましかった。

そして、あるものはフェスのごとく、思いのたけを詩にこめて歌った。

「さあ!盛り上がってきましたっ!!」

うおおおおおおおおっ!!

「行きますっ!ゲット・レディ!」
世界の中心で大樹は笑う
この世のどこかにある「世界の中心」。

「世界の中心」といっても、本当に中心にあるってことでもないらしい。

ここには世界樹がある。

誰かが世界樹を植えた。

まっ平らな「世界の中心」という異世界。

いま、龍人と魔女が火花を散していた。

世界樹の木漏れ日がそれらを照らし出していた。

風が鳴る。

葉が忙しなく笑う。

それは世界樹にとっては、きっと些細なことだから。
世界の最果て
この世のどこかにある「世界の最果て」。

ここには底が見えぬ巨大なクレーターがある。

ここには世界樹があった。

誰かが世界樹を引き抜いた。

闇に包まれた井戸の底。

光が届かぬ井戸の底。

何かが聞こえる?

風の音?

いや違う。

これは月の反響音。

今、月が動く・・・。
鉄の龍王
この世のどこかにある「世界の中心」。

あはははは~♪

「!お前もかぁ!!」



誰だっけ?

「今までの会話、聞いていなかったのか!!」

難しい話、わかんね♪

しかし、

この8代目「鉄の龍王エイト」さんが何とかしてくれよう♪
極の架け橋
この世のどこかにある「世界の中心」。

一人ぼっちのロストベリー・・・

「龍人ども!邪ぁ魔するなぁああ!!」

それは、500年昔の出来事。

「魔女」は、人と龍との「理の架け橋」だった。

しかし、その架け橋を「人」は架けなおそうとした。

「龍話なんか!龍話師なんか!何の役に立つ!!」

目を開きなさい。耳を研ぎ澄ましなさい。寂しい愚かな魔女よ。
理の架け橋
この世のどこかにある「世界の中心」。

一人ぼっちのロストベリー・・・

「なんで?なんで!あんたもいるのよ!」

それは、500年昔の出来事。

「魔女」は、人と龍との「理の架け橋」だった。

ロストベリー、あなたはその架け橋を壊した。

「あは♪アハ♪アンタも邪魔するのか!!始まりの戦歌姫!!」

終わりにしましょう。悲しき愚かな魔女よ。
プリンを甘く見るな
この世のどこかにある「世界の中心」。

来たな・・・ロストベリー・・・

「あら?甘い甘~い、プリンちゃん♪」

500年昔の決着をつけましょう!!

「くくく♪食べちゃうぞ♪喰っちゃうぞ♪あは♪アハ♪」

プリン王プリンプリンを甘く見るな。狂った卑しき魔女よ。
龍人を見くびるな
この世のどこかにある「世界の中心」。

来たか・・・ロストベリー・・・

「うん、来ちゃった♪」

500年昔の決着をつけようぞ!!

「くくく♪勝てるかなぁ?勝てるかなぁ?あは♪アハ♪」

龍人を見くびるな。狂った卑しき魔女よ。