[ ふらくたる -FRACTAL- HelloWorld! ] - [0810~0796]
底なし胃袋の魔人さま
ここは、とある道中。

おいしい臭いがする店があるとついつい入ってしまう魔人「三角山のツキ」。

喰って!

 喰って!!

  喰いまくる!!!

たまに食あたりする。
私は凶暴な兎です
私はトロアの国家騎士「木間ジェレイド」。

私は世間ではこう言われている。

「小さな怪物」

「人食い兎」

なんと世間は厳しいこと。

ただ、自覚していることは、

「血の気が多く、凶暴で手に負えない」だけ。
酒飲み薬師の魔人さま
とある高山にある社「八ツ園」。

その社に潜む魔人「八津コウ」。

薬師(くすし)であり、酒飲みであり、暇人でもある魔人さま。

「し、新酒はまだかいっ?」

「し、新酒をわっしは欲する!!」

手には酒ビンを持ち、そして何かを降臨させる怪しい身振り素振りをしていた・・・。
東の空の龍王さま
スーリア国とトロア国の国境沿いにある巨大迷宮のような「白の塔」図書館。

その図書館に茶菓子をせがみに来る龍王「羽王ういん」。

スーリア国のどこかの空からパタパタと飛んできます。暇人です。

「イドちゃん、お茶菓子、ちょお~だぁ~いっ♪」

「あら?今日はお客さん多いのね?太楽?ああ、「あのモカちゃん」の太楽ね♪」

龍王ういんは、ケタケタと笑いながら、お茶とケーキをほおばっていた。
「白の塔」図書館の龍王さま
スーリア国とトロア国の国境沿いにある巨大迷宮のような「白の塔」図書館。

その図書館に封印されている館長兼務の龍王「白龍帝イド」。

眼鏡をかけているのは、ど近眼のため。

細かい字を読みすぎて、かなりの頭痛持ち。

「白龍帝の白は、本の白♪焼けた本でも美しい白♪国家機密文書から週間雑誌まで幅広く♪迷宮だけれど一度はおいで♪」

今、太楽の機密部が文献検索を行っている。くっくっく♪数人行方不明者が出ているとか出ているとか・・・。
立ち上がるときが来た!!
私はパパンダ。

こっちの小さいのは妖怪猫饅頭の亜種。

世界が動いている。

世界がざわめいている。

立ち上がるときが来た!!
世界樹の麓の町の龍王さま
この世のどこかにある「世界の中心」。

地平線までただただ広がる高原のどこかにある小さな小さな町「永久組曲」。

その町の町長の龍王「エイト」は、元は「扉」の番人。

「扉」は黒竜が所持しているが、そこにはある妖精が植えた「世界樹」によってその機能がほぼ失われた。

「ここは世界の中心♪アタシの町がある世界の中心♪さぁ、世界の暇人ども、かかってこいやぁ!!」
カズノコ好きの北風妖精と、ぴっぴよぴぃ~♪
冬が過ぎれば、春が来るぅ~♪夏がくるぅ~♪

私は「カズノコ」が好きぃ~♪

ぴっぴよぴぃ~♪

南へ下って、北に上って、カズノコ食べるのぉ~♪

ぴっぴよぴぃ~♪
桜舞うサクラ
幻燈サクラ。年齢不詳。生業は龍話師。

龍話師とは、龍と人との交流を促す者。

ただ、その正体自体は不明な点が多く、人数は非常に少ない。

サクラが現れるときには、ほぼ必ず桜の花びらが舞うという。

優しい風に包まれた皇桜の木の下にいるとも言われている。
ぴょぴょんぴょん♪
飛ぶよ!

跳ねるよ!

ぴょぴょんぴょん♪

行きも、

帰りも、

ぴょぴょんぴょん♪

何を急いでいるかって?

それは・・・

な・い・しょ♪
現代の騎士業
今は現代。

古代なファンタジーな世界かと思いきや、

世の中、車や電車、飛行機まであったりする。

そんな世界の中で「剣を振り回す騎士」というのは、かなりの違和感がある。

そして、その考えと並行するように世界各国の軍縮化に伴う国家騎士、国家魔導士等も縮小化されている。

縮小されると同時に規制の強化。

廃業した騎士が持つ銃刀が危険物所持違反扱いもされかねない状況に。

そんな昨今に討伐令「魔女狩り」が発令された。

魔女襲撃時に国家騎士を全撤廃した国はどうだったかは言わずもがな・・・。

「剣」を「ペン」へと持ち替えた騎士には何も出来なかった。

私は騎士であったことに誇りを持っている。

今、かつての騎士達を雇い入れようとしているのが一民間企業とは誰も思わなかった。口外してはならなかった。

何が始まる?何を始める?相手は誰だ?そう誰もが思った。

今は「アリアリアの夏」。

世界は少しずつ動き始めている。
猫福亭の猫福帝
私は猫福亭のニカです。次女です。

「猫福亭」は全世界規模の大衆食堂です。

生鮮食材担当です。

ウチのニナとかミンミとか・・・がいろいろご迷惑をおかけしました・・・

お詫びとして、お詫びとして・・・赤字覚悟で・・・いろいろキャンペーンします・・・

うあーーっ!!赤字はいやぁーーーっ!!

ニナ!ミンミ!タンチ!そこに正座しろっ!!特に冷蔵庫を破壊したニナっ!!耳栓するなよっ!!

「うあっ!!まるでアタシが元凶みたいじゃないか!!」

そうだ!お前は元凶だ!!正座だ!正座ぁーーー!!

・・・クックック・・・目が死ぬような恐ろしい話をしてやるぅ!!

「まぁまぁ、そこは穏便に・・・」セト姉がそう言ったが、

この恐怖の「猫福帝」お姉さんが包丁片手にいっぱいいっぱい恐ろしい話をしてやるぅ!!

その恐ろしい話を知っているお客さんは素早くお勘定払って逃げていった・・・

知らないお客さんは恐ろしい話が始まって一分で目が死んでしまっていた・・・

正座しているニナ、ミンミ、タンチは目からハイライトが消え、口が半開きになっていた・・・
二包丁の元騎士
私は猫福亭のセトです。長女です。

「猫福亭」は全世界規模の大衆食堂です。

下準備全般担当です。

ウチのニナとかミンミとか・・・がいろいろご迷惑をおかけしました・・・

お詫びとして、なんとか?キャンペーン中です・・・

ウチの次女の「猫福帝」は「赤字よ!赤字!大赤字っ!!」と怒っていたのをなんとかなだめました。

怒る熱で蜃気楼のように青ざめるニナの顔をゆがめていました。

「うあっ!!まるでアタシが元凶みたいじゃないか!!」

そうね・・・違うとはいえないね・・・

ちなみに、私はスーリア国の「元騎士」だったりします。

国の民主主義化に伴い王国軍の軍縮化の波に巻き込まれ、なんとか海花で実家の店の手伝いをしています。

そうそう、戦歌姫のジェファに二刀流の剣術仕込んだのは内緒です。
アチアチアッチッチ
ワタシャは猫福亭のタンチだ。

「猫福亭」は全世界規模の大衆食堂だ。

ワタシャ、炒め物、揚げ物全般担当だ。

ウチのニナがいろいろ迷惑をかけた・・・

詫びとして、おかず増量キャンペーン中・・・

え?ラットレースでニナと一緒にワタシャも一緒に騒いでた。って?

・・・え・・・と・・・気のせいだ・・・

「うあっ!!まるでアタシが元凶みたいじゃないか!!」

そうだ!ニナが全部悪いんだ!!

ラットレース見ながら炒め物の油に火がついて厨房が火まみれになっていたのは気のせいだ!
箸は剣より強し
アタシは猫福亭のミンミ。

「猫福亭」は全世界規模の大衆食堂です。

ウチのニナがいろいろご迷惑をおかけしまして・・・

お詫びにそのおかずをちょびっと分けてください。

「まかないは?」って?

・・・え・・・と・・・先日までありました。

「うあっ!!まるでアタシが元凶みたいじゃないか!!」

そうよ!ニナが全部悪いんよ!!

アタシは、ただの煙幕騒ぎを起こしただけなんよ!