[ ふらくたる -FRACTAL- HelloWorld! ] - [0780~0766]
暴嵐のアリス
ここは竜宮楼の秘密の花園。
「ねぇ・・・お茶はまだ?」
アリス・・・
「ねぇ・・・お茶はまだ?」
いつここに・・・?
「ずっと、待ってたのよ♪」
ずっと・・・?
「そう・・・ずっと♪」
衛兵たちは?
「さぁ?」
乱入!魔女アリィー
500の時経ち、娘たちのお茶会が始まる。
アリソンです。
眼前に立ち塞がるのは竜宮楼のスプリガン。
非常に厄介です。ワルキューレ・スタイル以上に厄介です。
攻撃態勢を取っています。
しかし、アレを越えなければ竜宮楼へは・・・。
「アーッハッハッハ♪」
アリィーっ!!
複数の魔女たちを曳航してきたアリィーがホウキでスプリガンを殴打していった!!
「とろいんだよ、アリソンはぁ♪」
出し抜かれた!!
「呼ばれざる客」が乱入すると警戒レベルが上がってしまう!!
本当に本当に急ぎます!!
あの子は「天劇の王」を持っていた・・・。
竜宮楼を陥とす気なの!?
アリアリアの夏、
500の時経ち、娘たちのお茶会が始まる。
私たちはただの村娘だった。
「隣の世界」から「難民者」たちが流れ込んできた。
困ったのは「隣の世界の王」すら「難民者」に含まれていた。
それはそれは一越えで山をまたぎ、一踏みで湖を作るほどの大きさ。
私たちの村は踏み潰されてしまった。
それを追い返したのが、俗に言う「アリアリアの夏」というもの。奇跡偶然に近いものであった。
学、知識なんてものはないのに私は大賢者に祭り上げられる。
私たちは散り散りになり、「ある娘」は世界の反逆者となり世界の崩壊を進めた。
いいように使われた私は「ある娘」と相討ちになり、この世界から消えた。
でも、私は今この世界にいる。「ある娘」も今この世界にいる。
呼ばれたの?呼び出されたの?
私と「ある娘」は相反するもの。でも、目的は同じかもしれない。
500の時経ち、娘たちはお茶会に集う。
望む心に思いあり
500の時経ち、茶会始まり。
ココロはとても楽しみに。
ノゾムは思うところあり。
アリスはきっと仕掛けてくるだろう。
アリアリアもきっと仕掛けてくるだろう。
アリィーもきっと仕掛けてくるだろう。
アリソン・アリオン率いる「食客」はどう出るか。
心はとても楽しみに。
望は思うところあり。
ココロコロコロココロコロ
楽しいお茶会♪
美味しいお茶会♪
今年はお客様の多いこと♪
さぁ、準備をしなければ♪
さぁ、私を喜ばせるお茶会にしなければ♪
お客様は清らかな心の持ち主かしら?
お客様は邪な心の持ち主かしら?
ああ、ああ、
なんて楽しいお茶会になるのでしょう?
なんて素敵なお茶会になるのでしょう?
私はココロ♪
竜宮楼のココロ♪
心を見透かすココロなの♪
討伐、暴走ペンギン!!
ここは樹海雲の某所。
絶対のルーは空腹であった。
「くぅ・・・は、腹減った・・・」
ポシェットの中には、ここでは通用しないお金が・・・
幸いながら言葉は通じた。
現地の人によると、この先で暴走ペンギンが多数出没中とのこと。
討伐料と食事が出るとのこと。
「な、なんとか目的地までの駄賃を稼がないと!!」
そして、ルーは・・・
「ぺ、ペンギンってこんなに大きかったの!?たの!?」
凶暴な全高5mの月の輪ペンギンの群れに突入するのでありました。
未確認飛行少女ユーフォ
ユーフォだぜ。
オーレが楽しそう?に白い黒魔導士と戦っているんだぜ。
何だか私怨混ざりの殴り合いになっているけど・・・。
ええいっ!!
あたしも混ぜろぉ!!混ぜてくれぇ!!
見てくれ見てくれ!!
何か変わったように見えない?
ほら、帽子帽子!!
バージョン2!!バージョン2!!
あたしの中に眠っていた獣が目を覚ましたんだぜ!!
黒魔導士シロコ
オーレです。
ペンギンさんとピコピコする人が話をしていると、頭上から・・・?
「見つけたぞっ!!」
この声はっ!!
白いけど黒魔導士!!
魔導士は魔法杖を振りかぶって、ビーム!!って、「ビーム」!?
このぉ、やっぱり黒魔導士!!
「戦場は卑怯で十分!!」
アタシの杖と向こうの杖がぶつかった。なぜか火花が出た!!
「今こそ決着のとき!!」
竜宮楼の使者
ピコピコピコ・・・
私は懸命に羽ばたきます・・・静かに・・・静かに・・・
ピコピコピコ・・・
「ノゾム」様もこんな広いところから人を探せと無茶を言います・・・
ピコピコピコ・・・
「鳥の王」の反応は・・・
え・・・と・・・
?
なんか彼方此方から地上人の反応があるのですけど・・・
(アリソン様・・・アリソン様・・・)
(足元・・・足元・・・)
?
ああっ、何てことでしょう・・・
足元の木の陰に隠れられておられました・・・
知識の書・ホロロン・ホロン
「ズッキュ」は負かされたのね?
「土の王」に?
あのゴーレム、稼動停止していなかったの?
「鳥の王」もこちらに向かっているのね?
わかった。
そう。
この「食客」・・・、データベースに抜けがある。
・・・「闇」か・・・。
いいでしょう。
この「知識の書」が、お相手します。
土の王のアリオン
アタシは気を失った・・・
かと思っていたが、脳震盪だったみたい・・・
ずさっ・・・
静かになった。
かすかに声が聞こえる。
「アリソン、こいつらが「食客」か?」
「アリオン、この子達が「食客」です。」
「弱いな。」
「心は強いですよ。」
よ、弱いっていうなぁ・・・
なんとなしに出た言葉だった・・・。
「これは失礼。お前達は弱くない。」
声の主のアタシを覗き込んだ瞳には、おでこにタンコブが出来ていたアタシが映りこんでいた。なんだそりゃ・・・。
ずきゅーーーんっ!!
「ずきゅーーーんっ!!」
あぅ!!
何かに狙撃された!!
おでこがヒリヒリする。
「ずきゅーーーんっ!!」
あぅ!!
今度は顎を狙撃された!!
頭がくらくらした・・・。
その後、アタシは気を失ったらしい・・・。
「お前たちの負けだぁ!!」、そう聞こえた・・・。
ペンギンさん
「急ぎます!」ペンギンさんはかなり動揺していた。そんなペンギンさんを初めて見た。
「ペンギンさん」こと鳥の王アリソンはアタシ達を急かし始めた。
ペンギンさんと勝手に呼んでいるけれど、その実どんな人なのか分からない。
本当にただのナビゲーター?
よくわかりません。
でも、きっと何かを隠しているのだと、かすかに感じ取れました。
謎の「お茶会」に詳しい感じだし。
そして、「世界の卵」ってのも何?
わからん。わからんことばかり・・・。
行けばわかる。わかると言うけれど、行きたくない感じもしてきた。
「世界の卵」は見つかったかい?
え!?
「「世界の卵」は見つかったかい?」声が聞こえた。
だれ!?
「まだ見つけていないのね♪」また、声が聞こえた。
「正面です」ペンギンさんが言った。
アタシ達は目を凝らした。
何かぼんやり見える。でもはっきり見えない。
「愚かな愚かなアルビオン♪」
「だまれ!悪魔の末端!!」ペンギンさんが怒鳴った!!
「くくく♪やっぱり愚かなアルビオン♪」
「この世界に神も天使も存在しない♪ただあるのは邪な心だけ♪お茶会に集うのは邪な心だけ♪」声が遠くなった。
「急ぎます!」ペンギンさんはかなり動揺していた。そんなペンギンさんを初めて見た。
本当に急がないといけない気がしてきた。で、「どこ」へ行くのかいまだによくわからなかったりでした。
ハオと夏
ハオです。
お昼休み終了です。大幅にオーバーしてしまいました。
うぅ~ん、日差しがきつい・・・
暑い暑い暑い暑い暑い・・・
ウチへ帰って、まず、冷たいお茶を飲もう。
姉さんたちは昼食タイムのはず。
ということは、メイドゴーレムのポリリだけが店番しているはず。
うううぅ・・・きっと怒られる・・・
暑い、暑いなぁ・・・
昼寝したい・・・
ゴロゴロしぃ~たぁ~いぃ~♪