[ ふらくたる -FRACTAL- HelloWorld! ] - [0750~0736]
お菓子屋「すぃ~と とりっく」
いらっしゃいませ♪

焼きたてのクッキーいかがですか?

それとも甘いケーキですか?

ただいま、新製品「世界樹の種」キャンディーの試供品を配布しています。

いかがですか?

ちょっぴり神秘的な味に仕上がっていますよ♪
西の雲の魔女
あ~あ~あ~。

また、世界樹が生えちゃった。

「夏」ね。

「夏」がそうさせているのだわ。

地上の民は天上へ。

天上の民は地上へ。

そして、

「隣の世界の民」が流入と。

もう、500年昔とそのまんまね。
世界樹、天を貫く
あれは何かしら?

遠くてぼんやりとしか見えないけれど、「樹」?それとも、「塔」?

誰かが何かしたの・・・かもかも・・・

それは、晴暦3002年8月25日正午のことでした。

世界で3箇所、「樹」が天を貫いたと。

近づこうにも遠くに離れ、まるで虹のように麓がないと。

それは、樹海雲「ふらくたる」への樹の道「ゆぐどらしる」の再起でありました。

誰も知らない誰かが同時に世界中の種を蒔いたという。

その光景の真実を知る者たちが世界のどこかでにやつき、高笑いをし、期待を膨らませていました。
世界樹の芽、ピョコンっ♪
この世のどこかにある「世界の中心」。

地平線までただただ広がる高原のどこかにある小さな小さな扉「永久組曲」。

その扉を守るのが、見た目が少女のような第8代目龍王「エイト」。

そして、その何もない高原に世界樹の種をまく妖精「オモチ」。

種をまき、水をかけてやると、

「ピョコンっ♪」

と、一言何かが言いました。

芽が出てきました。ちょっと早い気がしますが。水をかけて2、3分しか経ってません。

「芽が出たの~♪芽が出たの~♪どんな花が咲くんじゃ?」

ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ・・・

何かが地の底を這いずっている音がしましたが気にしません。

「これは花じゃないのかえ?・・・?あれ?」

地面が揺れ始めました。オモチは遥か先に逃げて様子を見ています。
全敗じゃ・・・完敗じゃ・・・
この世のどこかにある「世界の中心」。

地平線までただただ広がる高原のどこかにある小さな小さな扉「永久組曲」。

その扉を守るのが、見た目が少女のような第8代目龍王「エイト」。

が、うずくまってなにやら様子がおかしいようです。

「おかしいのう・・・変じゃのう・・・」

「あたしゃ、硬龍やけど・・・全敗じゃ・・・完敗じゃ・・・」

「おかしいのう・・・変じゃのう・・・」

「一勝ぐらい出来てもいいんやけど・・・」

「・・・あっ、どうぞ先にお進みください・・・」

「え?目的地はここ?ここが彼の地?で、何をするのじゃ?」

「世界樹の種をまく?どうぞどうぞ。」

とある妖精は背負った大きなリュックから種というか木の実みたいなものを取り出しました。

「ここは暇じゃから、観光地になればいいのう♪」
っしゃーーーっ♪
ハオです。

大衆食堂「猫福亭」にて、まだ冷麺すすっています。

ズルズルズルズル・・・ぷは♪

冷麺すすりながら、TV見てました。

が、猫福亭の従業員のニナがガチャガチャ!っとチャンネル変えました。

おいおい・・・

なにやら紙を握り締めて「っしゃ!っしゃ!」っと、猫従業員どもが言っています。

「っしゃーーーっ♪このラットレース、アタシの勝ちジャーーーっ♪」ニナが叫びました。

うっ・・・、ラットレースって・・・お客さん食事中ですよ~~~。
晴暦3002年8月25日
あぁ・・・

また始まった・・・

魔女狩りが、また始まった・・・

500年昔の再来・・・

1000年昔の再来・・・

アリアリア!

アリアリア!

助けて!助けて!

助けて!アリアリア!
魔女討伐令
ハオです。

猫福亭でTV見ながら、冷麺すすっていました。

ズルズルズルズル・・・ぷは♪

あ~、誰だったっけ?

ああ、世界王?

「・・・神聖国家群オウカナは魔女討伐令を発令します。・・・」

「魔女」ねぇ・・・、ウチの大婆か・・・。

ありゃ、誰でも討伐できね~よ。っと。

ズルズルズルズル・・・ぷは♪
おでこのちょい上からビィーーーームっ!!
オーレです。

尻尾をしまってから、ワルキューレの捜索から逃れることが出来ました。

が、

また、空から人が飛んできました。

「シーカー!!」ペンギンさんが困り顔しました。

「お前たち、侵入者!お前たち、悪い奴!」

え?アタシ達って悪い奴らだったの!?

「つべこべ言わずに、おでこのちょい上からビィーーーームっ!!」

アチっ!アチっ!!

なんて奴なの!!おでこのちょい上から怪光線を出すだなんて!!
千年王の嘆き
オウカナ王カレイドはその身につけている衣服をするりと落とした。

!!

魔女ロストベリーは間一髪、一閃を逃れた。

なんです!!

「たかだか4、500歳程度のガキがのぼせ上がるなよ。」

カレイドってこんなに身のこなしがおかしいのですか!?

「これだからアリアリアの夏は嫌いなのよ。」

世界王のカレイドは間髪置かずにロストベリーの懐にもぐりこんだ。

そして・・・

カレイドとロストベリーの戦いは三日三晩続いたという。
紅の世界
あら?もう終わり?

中央神聖国家群「オウカナ」の大聖墺は見るも無残な光景が広がっていた。

その場にいるのは魔女ロストベリー、ただ一人。

赤い赤い紅の世界♪

ロストベリーの向かう先に一人の影が。

あら?カレイドじゃない。

「ワルキューレのコピーでは太刀打ちできなかったのね・・・ふぅ・・・」

そう、ダメよ、無断複製は♪

「はてさて、どうしたものか・・・。私自身の出番かね?」

世界王のカレイドは紅の世界に足を踏み入れた。
目指すは竜宮楼?
西の国イルタリアのラランツの子、リーフです。

私は今、あの樹海雲の上に来ています。

今、村はどうなっているやら・・・。

早く「竜宮楼」に行って、大雨を何とかしてもらわないと。

それにしても、先ほどの空飛ぶ人たちは何だったのでしょう?

地元の方々にかくまわれてなんとかなりましたが、

あんなのが一杯いるとしたらちょっと厄介ですね。

リュックの中の嘆願書を偉い人に届けて早く村に帰りたいものです。
ポン♪と叩くと、ひゅるるるる♪
オーレです。

尻尾が生えました。それも九本。

先ほどはアリスの従者ってのがそれ見て引き上げたところでした。

今度はワルキューレというのがうじゃうじゃと出てきました。

ペンギンさんが

「その尻尾、引っ込めれます?」と。

アタシはお尻を「ポン♪」っと叩くと、「ひゅるるるる♪」っと尻尾が納まりました。

何ですかこの尻尾は・・・?

そうするとワルキューレの姿がぱぁ~っと見えなくなりました。

尻尾?この尻尾が原因?
ハローの世界
ハローは目が利く。

ハローは鼻が利く。

ハローは耳が利く。

けれど、

いつもぼんやりしているので、その目鼻耳が利いている様には見えない。

瞳孔が見開いた瞬間には何か感づいていることはアタシがよく知っている。

いま、何かを察知した・・・かもしれない・・・。
頭上を飛び交う方々
オーレです。

頭上を「ワルキューレ・スタイル」という方々が飛び交っています。

一人や二人ならまだしも、少し進んでは木の陰に隠れ、少し進んでは木の陰に隠れ・・・。十数人は見た感じ。

飛び交っている人たちってそっくり。まるで太楽の女傑衆みたいに。

また来た!今度も違う人だ・・・。

姉妹、かな・・・?