[ ふらくたる -FRACTAL- HelloWorld! ] - [0720~0706]
九つ尾の蒼い狐
先ほどの爆熱の納まらない中、ハローとユーフォがアタシの方を見て目を丸くした。

「9本・・・?」、ハローがつぶやいた。

「9本・・・♪」、わはっ♪とユーフォが言った。

「9本・・・ね。」、ペンギンさんが言った。

な、何が9本よ!?

ユーフォとハローがアタシの後ろを指差した。



!?

なにこのもっこもこ!?

「モカ似、ね。」

 「婆ちゃんそっくりだ♪」

  「婆ちゃんそっくりだ♪」

さっきの爆発がトリガーになったのか、アタシは九尾の狐に化けてしまった!!
プロジェクト9アーマルタ
また霞の中から人影が現れた。

「プロジェクト9アーマルタ!いけない!!逃げますよ!!」ペンギンさんが叫んだ!!

「天ノ原 アリスの居る所、太楽あり。排除します。キルコマンドを実行。」

何かピカピカと点滅している。

これはアタシもヤバイと思った!

ユーフォとハローの首根っこを掴んでその場を慌てて離れた。

アイツ、動きは鈍いと見た!!

ペンギンさんに続いて、霞の中に飛び込んだ後ろで、それは起こった。

なんていうか見たことのない光。

空気が一瞬グッと吸い込まれた感じになり、爆風が襲った!!吹き飛んだ!吹っ飛ばされた!

ペンギンさんに引っ張られて、大樹の陰に隠れられた。

耳がぼわーっとしている。

何、あの大きな爆発雲・・・?
ばい~んっ♪と。
ばい~んっ♪と、人が飛んできた!

「見ない顔、見ない顔。どこから来た?」

ふむ~・・・ここじゃないところ。

「そうか。じゃっ!!」

ばい~んっ♪と、飛んでった。

「あの胸飾り、シーカーですよ。急がないと・・・」ペンギンさんがそう言った。

「シーカー」って何?
ズルい魔女(ひと)
オーレ一向をはるか上空から眺めるものがいた。

龍皇は闇の眷属に注目してる。

ドットウィッチプロジェクト、開始する!っと♪

ウフ~フ♪

さて、「竜宮楼」に向かいますか♪

「天劇の王」、もう少しの辛抱よ。

開放したら好きなだけ暴れてね♪

それはもう、暴れに暴れて大暴れ♪

本当の「アリアリアの夏」の始まりよ♪
天空の龍皇
オーレ一向をはるか上空から眺めるものがいた。

アリソンはあの者達を「選んだ」か。

アリスが来る前に「闇の眷属」か。

ハハハ♪これはステキだ♪これは滑稽だ♪

「エンジェル・コースト」に「闇」を与えたまえ♪

「竜宮楼」に「闇」を与えたまえ♪

「影」がはびこる前に♪

フハハハハハ♪
空の天井「ふらくたる」へ
オーレです。

無限回廊「永久組曲」を抜け出ました。

ぶはっ!!。

息をするのを忘れるくらいに走っていました。

逃げ足速そうなユーフォは、やっぱり逃げ足は速かった。

ハローは・・・走っているのか?とっとことことこ、と後ろから歩いてきたように見えた。

で、ここは・・・?

足元に木・・・。木の地面?

鳥は歌い、蝶は舞っている。

誰もいない・・・と思ったら霞から人影が現れた。

「待ってました。私があなたたちの担当のナビの・・・?あら?」

「あなたは・・・モカのご家族?」

え~、ウチの遠い遠い婆ちゃんです。

「あらあら、これは運命ね。あの時もこうやって出会ったと。」

「ようこそ、木の世界、空の天井「ふらくたる」へ♪」

「さぁ、「お茶会」会場へと向かいましょう。急がないとアリスが来ます。」

「私はアリソン。鳥の王のアリソン。モカの古い古い友人よ♪」
紅い天剣、クリム
この世のどこかにある無限回廊「永久組曲」。

暗い・・・。

後ろから戦歌姫が追いかけてくる・・・。

時間がさっぱり分からない・・・。

「あと少しだ!走れっ!!」誰かの声が聞こえた。

光が見えた!!

「もう少しで出口です。」幽霊さんが言った。

もうどこに出るかすら分かっていない!

でも早くこの暗闇から抜け出したい!

光の中から人の人影が!!

手には・・・ヘブンズソード!?

うあっ!!

あれ?

影は通り過ぎた。

後ろでは競り合いが始まったかのようで叫び声が聞こえた・・・様な気がした。

「いってらっしゃい。」幽霊は消えた。

光を抜けた先には・・・。
英魂使いフラン
この世のどこかにある無限回廊「永久組曲」。

暗い・・・。

けれど、眼前にシーバウスの戦歌姫が・・・。

あぁ、ジェファ姉ちゃんがいない・・・。

バンカーバスターと殴り合ってたジェファ姉ちゃんがいない・・・。

ふっふっふ♪打つ手なし・・・。

「何でこんなところにスーリアのガキどもがいるのよ!!」バンカーバスターが開けた壁から今度はネクロマンサーが!!

さらに打つ手なしですか・・・。

「なによ、ここ!幽霊ガイドはいるけど、彷徨う魂とかいないの?」

「ふん!英魂コンテナがなければ屍鬼が使えないじゃない!!」

グールをこんなところで使う気ですか!?

うあっ!!

コンテナ?から人魂がうじゃうじゃと!!

「あれ?」

人魂がぽとぽとと落ちた・・・。ネクロマンサーの目が点になっている。

「ダメですよ♪肉体のない魂はここでは機能しませんから、片付けておいてくださいね♪」幽霊ガイドが言った。
バンカーバスター、再び
この世のどこかにある無限回廊「永久組曲」。

暗い・・・。

暗くて何も見えません・・・。

そういえばアタシには発電妖精「デン」ちゃんがいたんだ。すっかり忘れていた。あれ?スリープモード・・・。

・・・。

静かです・・・。

と、思ったら「・・・ドゴンッ・・・ドゴンッ・・・ドゴンッ・・・」と、テンポよく壁を破壊しているような音が。

ここの壁って壊れやすいのですか?

「いえいえ、硬龍と同じ硬さだと思ってくださって結構です。でも、おかしいですね?本当にテンポのいい破壊音ですこと。」

「ズドーーーンッ!!」前方の右の壁が盛大に破壊された。砂煙も盛大に舞ってしまった。

「お前たちはスーリア人?」

ケホケホケホケホッ!!

「あの歌姫はいないのか?」

ケホケホケホケホッ!!

「人の話を聞けよ。」
四つ尾の黒い狐
この世のどこかにある無限回廊「永久組曲」。

暗い・・・。

暗くて何も見えません・・・。

唯一の明かりはナビゲーターの幽霊さんのランプだけ。

・・・。

静かです・・・。

前?の方に赤い光がちらちらと見えます・・・。



!!!!

この暗い中に四つ尾の人が!!!!

「あら?こんなところに人が?」

「幽霊も珍しい方々を連れているのね?」

「幽霊は何人何十人何百人もいるから間違えちゃダメよ♪全てがまったく同じ連中だから。」
ようこそ、無限回廊「永久組曲」へ♪
この世のどこかにある「世界の中心」。

小さな小さな「扉」を進むと真っ暗闇・・・。

・・・暗くて何も見えません・・・。

声だけは響くようです。反響音が長くてすごく広い感じです。

動くに動けないのでアタシ達は座り込んでいるつもりでした。

今いると思うのは、アタシとユーフォとハローとジエンドだけみたい。白い黒魔導士はどこかへ行っちゃったみたい。

ぽぉ・・・っと遠くに明かりが見えました。誰かが近づいてくる?

ジエンドが「あれ・・・幽霊じゃん♪」と。

へ?

幽霊だ!!

「そうね。幽霊っぽいかもね♪」

「動かなかったあなたたちは賢明だわ。ここは無限回廊「永久組曲」。」

「ようこそ。ここが世界の「緒」です。望むべきところに続く場所。」
ぐへあっ!!
この世のどこかにある「世界の中心」。

地平線までただただ広がる高原で黒魔導士と数刻睨みあっています。

そのとき動いたのは、腹黒い妖精「ジエンド」でした。

え?

「ぐへあっ!!」

吹っ飛んだのは客観的第3者視点でその場を見ていた硬龍エイトでした。

世界でもっとも硬いんじゃないのぉ!?

その場にいた皆全てが動揺していた・・・

「・・・え・・・あ・・・ど、どうぞ、扉をお進みください・・・」油汗まみれの「扉」がガクガクしながら言った・・・。

何だかよくわからないうちに「扉」を進めることになった。

で、アタシ達はプリンの城にいけるのか楽しみでした。

でも・・・違いました・・・。

ここ、どこ・・・?
ジャカジャカジャカジャカジャジャジャジャジャ~ン♪
ここは海花、港町~♪

 特に名物、ありません~♪

わったしの名前は、セキアさん♪

 わったしの名前は、ソウウンさん♪

そっくりですが、他人です~♪

 とっても仲良し、お隣さん~♪

ジャカジャカジャカジャカジャジャジャジャジャ~ン♪

 ジャカジャカジャカジャカジャジャジャジャジャ~ン♪
だらしないな♪
この世のどこかにある「世界の中心」。

オーレです。

地平線までただただ広がる高原で黒魔導士と数刻睨みあっています。

先に動いたのは黒魔導士でした。

「!?なんだ!?その赤い腹黒そうな妖精は!?」

え?

三角座りしているハローとユーフォの頭上に「ジエンド」が出現していました。気まぐれ妖精め!

「ククク、だらしないな、オーレ♪ 手を貸してやろうか?」

いらん!!

って言うか、アタシ達にまで被害が出る!!

「お前ら・・・人か?」黒魔導士がちょっと動揺している。

さぁ、どうでしょう?
白衣の黒魔導士
この世のどこかにある「世界の中心」。

地平線までただただ広がる高原で黒魔導の光弾が放たれた!

「あなた方だけが扉を狙っているのではなくてよ!!」

「白いッ!!白いけど・・・どこかで見た黒魔導士ッ!!」

光弾を次々と放ってくる!!これは手ごわい!!

「見た目で判断、よくありませんことよッ!!」

「飛び道具なんて卑怯なッ!!」と言いつつ、石やら砂を投げ飛ばすアタシ達であった。