[ ふらくたる -FRACTAL- ExtraEssence! ] - [0075~0061]
晴暦3099年、武帝のブルーレモン
晴暦3099年4月。

・・・。

ハクタケ様・・・、ここまでやりますか?

「あーーー・・・。」

「なんというか・・・。」

「こんな感じになってしまった♪」

ふう・・・。

「で、どうすんだい?」

当社としましては、ぜひ、ご援助させていただきたいと。

「それは、誰の決定だい?」

わたくし達、大全太楽堂の現当主「太楽 モカ」の勅命により。

「モカか・・・♪」

「あいつは、まだ元気だったのか♪」

それはもう過不足なく。

それにしても・・・。

・・・。

本当にここまでやるなんて・・・。

「相手は妖精王だ。手加減する必要ないさ♪」

ここまで、ボコボコに・・・。

「いずれ再生するさ♪」

「で、お前さんは、どうすんだい?」

わたくしは、これから従姉妹たちと合流する予定です。

「妖精に狙われるんじゃねえの?」

ご心配なく、わたくし一人でも妖精に対処できますから。

すでに、当社も対妖精戦に関与しております。

それに、当社にも、契約済みの妖精は多数居りますから。

・・・。

ブルーレモン。太楽の武帝のブルーレモン。大全太楽堂の総務部所属。

それでは、失礼致します。

ハクタケと無事契約を交わし、「世界の裏」から姿を消した。
晴暦3099年、白き王のハクタケ
晴暦3099年4月。

・・・。

「あーーー・・・、」

「なに?」

「え?」

「ワシを狩る?」

「はっはっは♪」

「冗談も、そこまでにしときなさいな♪」

「不可侵協定、知ってる?」

・・・。

「あーーー・・・、」

「関係ないんだ♪」

・・・。

「わかっているんだろ?」

「ワシが、龍皇ハクタケということを。」

・・・。

「え?妖精王さんよ?」

・・・。

「いいぜ♪かかってきな♪」

・・・。

この日、世界の裏舞台は、がたつき始めた。
晴暦3099年、晴春の小春さま
晴暦3099年4月。

・・・。

「春が始まり・・・。」

「夏へと繋がる・・・。」

「その夏は・・・、」

「この夏は・・・、」

「終ってしまうのか・・・?」

「夏の終わりは・・・、」

「自然の流れ・・・。」

・・・。

「ただ、」

「それを、故意にしてはいけない・・・。」

・・・。

「小春様。」

「終焉の箱舟が確認されました。」

・・・。

「リフトレン・・・、我々を何処へ導く・・・?」

・・・。

小春。晴春の小春。

・・・。

「私は、春の龍皇は、世界に春を導こうぞ。」
晴暦3099年、終焉の箱舟のリフトレン
晴暦3099年4月。

・・・。

「形有るもの、皆壊れる・・・。」

「では・・・。」

「形無きものは、どうなのか・・・?」

「それは・・・。」

「壊れるだろう・・・。」

「夏が・・・。」

「終る・・・か。」

・・・。

流れる雲の中に、歪な影が微かに見える。

それは、誰も気にしなかった。

・・・。

「箱舟とは・・・?」

「何かを運ぶものだろう・・・。」

・・・。

流れる雲は途切れなかった。

・・・。

「さあ、導けよ、リフトレン・・・。」

・・・。

「夏の終焉へと・・・。」
晴暦3099年、蒼舞のユーマ
晴暦3099年4月2日。

ここは、スーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

あたしはウララ。

・・・。

「ウララ!とろとろと、してんじゃねえよっ!!」

むかっ!!

・・・。

・・・といっても、ラテ公は強敵だ。

・・・。

「ラテ公!とろとろと、してんじゃねえよっ!!」

!!

何処!?

何処から声がした!?

「てめえっ!!降りてきやがれっ!!」、さすがラテ公、口調が悪い。

ラテ公は空を見上げていた。

「ふは、ははは♪」、あ、あれは!?

「怪しい緑色の物体」!!

「怪しい、言うな!!」、緑色の物体が答えた。

わかってるって・・・。

気安く空飛べるのって・・・。

「ユーマ」だけじゃん。

・・・。

ユーマ、太楽の蒼舞のユーマ。

なんというか・・・空飛べる変な奴です。龍語も少しわかるらしいです。

・・・。

で、ユーマがここの空に居るということは・・・。

・・・。

タオさんの焼きプリンが狙いだな!!

実際は違うみたいでした。
晴暦3099年、車輪帝のラテ・スリー
晴暦3099年4月2日。

ここは、スーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

あたしはウララ。

・・・。

ここは、タオさんのプリン店のちょっと小さな中庭。

あたしは、庭に置かれた椅子で眠っていたみたい。

そして、誰かがそっと毛布を翔けてくれていた。

タオさんが「おはよ♪」と言ってくれた。

・・・。

「この寝坊助め!いつまで寝ている!!」、だ!だれ!?

・・・。

「お前の目と耳は、前しか捉えられないのか!!」、にゃんだと!?

・・・。

この、「イラッ!」っと来る口調は・・・。

ラテ公っ!!

・・・。

ラテ公。太楽の車輪帝のラテ・スリー。三世。でも、ラテの婆ちゃんのあだ名の「ラテ公」が未だに通ってしまう。

「ウララ!とろとろと、してんじゃねえよっ!!」

むかっ!!

・・・。

・・・といっても、ラテ公は強敵だ。

祖母譲りの電撃の魔導力を持っている。

・・・く、くやしい・・・。

と、思われがちだが、暴発が多いので結構バカにされている。
晴暦3099年、月下のスターゲイザー
晴暦3099年4月2日。

ここは、スーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

今は、夜。静かな夜。

あたしはウララ。

・・・。

ここは、タオさんのプリン店のちょっと小さな中庭。

あたし一人、寝付けなかった。

いや、

目が覚めた・・・のかな?

・・・。

昼間のことで、寝付けなかった・・・のではなかった。

・・・。

なんだろう・・・。

夜空が綺麗。

満月が綺麗。本当に綺麗。

・・・。

<本当に満月の美しい、夜空だ。>

・・・!?

隣に青い服の人が座っていた。気がつかなかった。

<お前は、あの子に似ているな。>

<そう、あの子に出会ったのも月夜の晩。>

・・・。

あなたは・・・。

<ここで出会ったのも何かの縁。>

<「これ」を受け取ってくれ。>

その人は、そっと私の手に、何かを手渡した。

・・・。

・・・。

空が明るい。

いつの間に寝ていたのか?

手には「綺麗な何かの欠片」があった。

あの人、いたんだ。

・・・。

タオさんが珍しく早起きして、「おはよ♪」と言った。

そして、「「それ」は大事にしなさいな♪」と言った。

・・・。

青い服の人は誰だったのだろう?

タオさんは笑みを浮かべて、知っている様子だった。
晴暦3099年、迷いの森のハンブレオ
晴暦3099年4月1日。

ここは、スーリアより北東の国「トロア」。

今、夕刻から闇夜への風が吹き込んでいる。

ここは、「トロア」。

ここは、「トロア」にある神聖な森「迷いの森」。

・・・。

迷いの森にある崩れた要塞「ムルルム」に息づく者がいた。

「大丈夫でしょうか・・・?」、少年は尋ねた。

<オマエもわかっている。ここは、「迷い」を司る森。>、その者は答えた。

<妖精たちがオマエを探している。>

<妖精たちには、意思がないように感じられる。>

「どういうことでしょう・・・?」

<わからない。>

<ただ、オマエの命を狙っている事は確かだ。>

「わからない・・・。どうしたらいいのかわからない・・・。」、少年は震えていた。

<ここにしばらく居るべきだ。>

・・・。

少年を護るその者は、暗闇が広がる空を見上げた。

<闇が・・・訪れる。>

<護ってやる・・・地龍王「ジーン」よ。>

・・・。

その者は、獣の姿をしていた。

どのような獣であったかはわからない。

その者は、獣の王「ハンブレオ」と呼ばれ、迷い人に恐れられていた。
晴暦3099年、重装甲のガッハーハ
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」がある。

・・・。

「ふ~♪」

・・・。

闇の中で息づく者がいた。

「まさか、再度こんな下層ブロックまで降りてくるものがいるとは思いませんでした。」

闇の導師の「クフーフ」は安堵していた。

「といっても、感づかれた様子もありましたから、早々に撤退しますよ。」

・・・。

「あなたは何も言わないのですね、ガッハーハ。」

「無口が信条という者もいますが、あなたは「無音」に近い。」

「よくぞまあ、そのような重装甲で微かな音すら発たないものです。」

「長居は無用です。」

・・・。

闇の導師の「クフーフ」と重装甲の鎧を纏った「ガッハーハ」は暗闇に溶け込んでいった。
晴暦3099年、目録検索する龍王イド
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」があります。

ウララです。

・・・。

タオさんと、ホコリまみれのイド館長とナビの栞さんが白の塔の地下50階目指して降りていきました。

栞さんたちのうちの一人が、カフェテラスまで案内してくれました。

タオさんが戻ってくるまで待つことにしました。

・・・。

1時間後・・・。

タオさんたちが戻ってきました。

タオさんとイド館長の顔が青ざめていました。

(どうするんです?)

(どうするって、あれ、「魔王」の仕業じゃん・・・。)

・・・。

ヒソヒソ話でしたが、ある単語が聞こえました。

「魔王」って何?

・・・。

(とりあえず・・・。)

(とりあえず・・・?)

(「目録検索」して。)

(して?)

(「龍王会議」する。)

(やっぱり、そうなりますか・・・。)

「龍王会議」って何?

・・・。

「ウララちゃ~ん・・・。」、タオさんがアタシを呼んだ。

「特技がないって言っても、「地獄耳」はダメよ♪」、ありゃ?

「いい?」

はひっ!!

「今の事は忘れなさい。ね♪」

はひっ!!

・・・。

イド館長が電話している。何かの本?を片手に。

あれ?聞き取れない?何語?

・・・。

のちに知ったイド館長の言語が、「龍語り」というもので、

人には理解できないそうな。一部の人を除いて・・・。

・・・。

一部の人、それは「龍話師」と呼ばれる人たちのことでありました。
晴暦3099年、憤慨するタオ
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」があります。

ウララです。

・・・。

睡魔ちゃんズの眠りの呪いにより、スヤスヤ~と眠りついてしまいました。

・・・。

「目が覚めた?」、・・・クルミさん?

「・・・!」、やんわりとしていて、怒りの混じった声が聞こえてきました。

「ウチの孫たちがどうなるか、わかっていたの?ねえ!龍王イド?」、タオさんの声でした。

「わたしの所為?わたしの所為?・・・わたしの所為です・・・。」、あれは・・・白の塔のイド館長・・・。

「なんで、「あれ」が今頃出てくるんです?」

「わたしだって、「あの頃」、確実に破壊したと思っていたんだから!」

「「思う」んではなくて、「確認」してください。」

「仕方ないじゃない?「トラウマ悪魔」だったんだから!」

「トラウマだろうが、なんだろうが、狙われていたのは「あなただけ」でしょう?」

「・・・はっ!・・・そうだったのか・・・!?」

「気づいていなかったのですか?相手は「悪魔」ですよ?」

・・・。

「あの・・・タオさん・・・頭痛薬入り焼きプリンは・・・?」

「現場を確認してからです。」

「え~・・・、また地下50階まで潜るの・・・?」

「!!地下50階まで叩き潰して落としていたのですか?あの「悪魔」を?」

「えへへ・・・。」

「行きますよ。」

・・・。

タオさんと、ホコリまみれのイド館長とナビの栞さんが白の塔の地下50階目指して降りていきました。

栞さんたちのうちの一人が、カフェテラスまで案内してくれました。

タオさんが戻ってくるまで待つことにしました。

・・・。

1時間後・・・。

タオさんたちが戻ってきました。

タオさんとイド館長の顔が青ざめていました。

(どうするんです?)

(どうするって、あれ、「魔王」の仕業じゃん・・・。)

・・・。

ヒソヒソ話でしたが、ある単語が聞こえました。

「魔王」って何?
晴暦3099年、クルミの助太刀
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」があります。

ウララです。

・・・。

睡魔ちゃんズの眠りの呪いにより、スヤスヤ~と眠りついてしまいました。

・・・。

「目標、停止しました。」

・・・。

誰かの声が聞こえたような気がします。

・・・。

「・・・ぁちゃんっ!!」、・・・。

「・・・婆ちゃんっ!!」、・・・?

「タオ婆ちゃんっ!!」、!!

・・・。

「婆ちゃんっ!!なにやってんのっ!!」

・・・。

「まだ、こいつ、動いているってっ!!」

・・・。

「ガンッ!!」、!!、大きな金属音に目が覚めたっ!!

「モモ姉から預かった「筆」、アレどうしたの!?」

「はわわわわ・・・、ク、クルミさん・・・こ、これ・・・。」、

自分たちの呪いで爆睡していた睡魔ちゃんの一人が「筆」を差し出した。

「ガシュンッ!!」、蠢く悪魔「虚無」に「クルミ」と呼ばれた人は、トドメを刺した。

「昔からっ!言ってたじゃないっ!悪魔退治にゃっ!これが切り札だってっ!!」、

「筆」で「虚無」の額に「バッテン」を書いた。

「クルミさん・・・完全に、停止・・・しまし・・・た・・・。」、

「筆」を渡した睡魔ちゃんはそう言って、グ~グ~と眠ってしまった。

・・・。

・・・。

・・・。

「目が覚めた?」、・・・クルミさん?

「ったく、この武装で立ち入り禁止くぐるのに、どれだけ時間食われたことか・・・。」

そう、この時代、晴暦3099年では、銃刀法はかなり厳重になっていて、

所持免許取るのですら試験、審査、面接、よくわからない調査やら手続きいっぱい。

そして・・・。

こちらの「クルミ」さんは、タオさんのお孫さんの一人。太楽の蒼帝のクルミ。

モモさんの妹さんで、男勝りで力持ち・・・というと怒られる。でもとってもやさしい人でありまする。
晴暦3099年、ウララ舞う【ReBoot】
晴暦3099年4月1日。

アタシはウララ。

太楽の海花のウララ。

・・・。

アタシは、港町暮らしの箱庭娘。

アタシは、歴史が苦手。

ここ百年、色々あったらしいけど、アタシは・・・知らん!!

・・・。

アタシは、魔術は使えません。

アタシは、魔法も使えません。

アタシは、体術も使えません。

だって、

そんなの、

必要ないから♪

・・・。

アタシの、

アタシたちの、

短くて長い旅が始まりました。

・・・。

今日は、晴暦3999年の春。

桜の花びらの舞う春。
晴暦3099年、あれは・・・虚無にゃ。
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」があります。

ウララです。

・・・。

粉塵の奥から一人の影が!

「クロノっ!!」、カシスさんが叫びました。

「来ますっ!!」、クロノと呼ばれた、たぶん騎士の人が答えました。

来ます・・?何が・・・?

・・・。

「ズウゥゥゥン・・・」、何か重たそうなのが粉塵の中から出てきた!!

・・・な。

なんじゃありゃーーーっ!!

・・・。

アタシたちは見たことのないもの、見てはいけないものを見てしまった。

・・・。

それは何か異様に傾いている黒衣の人っぽかった。

一歩動くと「ガシャガシャギギギ!!」とまるでさび付いた機械のような音がした。

・・・。

「あれは・・・虚無にゃ。」、睡魔ちゃんの一人が答えた。

「睡魔ちゃんたちのお知り合い?」、タオさんが睡魔ちゃんに聞いた。

「あれも悪魔にゃ。悪魔同士でその場に居合わせる事は珍しいことだったにゃ。」

「そうそう♪、あの頃もこんなのいたわね♪、迷惑だったけど♪」、タオさんは何故か嬉しそうだった。

タオさんは一歩前に軽やかに出た・・・。

「タオさん!いけません!!下がってください!!」、国際警察のカシスさんが叫んだ!!

悪魔はぶれるようなノイズの乗った?動きで一撃を入れようとした!!

タオさん!!

・・・。

誰もがダメかと思った。

・・・。

タオさんが人差し指一本で、悪魔の剣戟を受け止めていた。

「睡魔ちゃんたち♪みんなが眠るくらい強力な呪いをお願い♪」

<ズンズン♪ズンズン♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

<ズンズン♪ズンズン♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

<ズンズン♪ズンズン♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

<ズンズン♪ズンズン♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪>

<眠るにゃ♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪眠るにゃーーーーーー♪>

・・・。

「目標、停止しました。」
晴暦3099年、国際警察機構のクロノ
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国の西の国境のある町「サワ野」。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」があります。

ウララです。

・・・。

「入っていいって。でも、別行動は無しよ♪」、タオさんは人差し指を立てて自慢げにくるりと回した。

あの人はどなたです?

・・・。

あの人は、リアニン国際警察機構のカシスさんという方らしいです。

そして、結構昔に廃止されたと思ってた「騎士」さんです。

これは、教科書にも載っていないことだったので、アタシとビアンとグリングリンには新鮮でした。

そして・・・、現場は・・・、斬新でした。

・・・。

「ズドーーーーーーンッ!!」、白の塔の正面玄関が崩れた!!

粉塵の中から防護服を着た警察の人たちがドッと溢れんばかりに出てきた!!

「逃げろっ!!早くっ!!」

「規制区画を広げろっ!!」

怪我している人たちがいっぱいいます!!

また、奥から「バフッ!!」っと粉塵が出てきた!!

・・・。

粉塵の奥から一人の影が!

「クロノっ!!」、カシスさんが叫びました。

「来ますっ!!」、クロノと呼ばれた、たぶん騎士の人が答えました。

来ます・・?何が・・・?

・・・。

「ズウゥゥゥン・・・」、何か重たそうなのが粉塵の中から出てきた!!

・・・な。

なんじゃありゃーーーっ!!

・・・。

アタシたちは見たことのないもの、見てはいけないものを見てしまった。