[ ふらくたる -FRACTAL- ExtraEssence! ] - [0015~0001]
晴暦3099年、獣耳さん用眼鏡を語るフーカさん
晴暦3099年4月1日。

ここはスーリア国のサワ野町。

この町の外れに、国際図書館「白の塔」があったりする。

・・・。

というわけで、

「獣耳さん用の眼鏡」について語ろうと思います。

・・・。

普通の眼鏡は、耳に引っ掛ける「モダン」と呼ばれる箇所があります。

しかしながら、フレーム自体は「目線と同じ高さ」にあわせてあるものがほとんどです。

なので、獣耳さんには「モダン」を引っ掛けるにはちょっと不便であります。

そこで、「獣耳さん用の眼鏡」の「モダン」には一工夫されているものがあります。

ゴム紐でズレ落ちないようにするのも手段の一つですが、やはり長持ちさせたいものです。

フレームの耳への軸「テンプル」に板バネの応用を利かせ、

私たちの頭蓋骨の上あご部分のわずかな突起に挟み乗せる感じにします。

ですが、これだけではバネの力でわずかながらでも痛みが出る事があります。

そこに、「モダン」の位置に蝶番で繋げた「二段板バネモダン」を取りつけました。

これで、痛みも少なくなります。

・・・。

というのが、「獣耳さん用の眼鏡」の仕組みになります。

そして、・・・。

・・・、話が長くなるようでした。

大全太楽堂サワ野支店の太楽の鏡帝のフーカさんは、延々と眼鏡に着いて語っていました。

・・・。

眼鏡は大切に、ね♪
晴暦3099年、探索マシンのマカロニさん
晴暦3099年4月1日。

ここは・・・どこ?

・・・。

・・・。

!!!!!!

・・・ねえ!!マカロニさんっ!!

どうして私に付いてくるの!?

・・・。

「気づかれてござったか♪」

気づくわよ!!そりゃもう違和感アリアリよ!!

「ありゃ・・・そうでござったか・・・。」

・・・。

・・・ねえ、大婆の指示!?

「そ、そんなはずが無いわけでもあるわけでも・・・。」

正直に言いなさいっ!!

「あやや~・・・、そうでござる・・・でも!任せるでござるよ!!」

何をっ!!

「「何か」探しでござるよ♪」

・・・。

大全太楽堂謹製給仕ゴーレム「ポリリ」シリーズのカスタム機の「マカロニ」さん。

よくは詳しくないけど「探し物上手」だって事は聞いた事はある。

大婆め!私を信用していないな!!

太楽のゲンマ嬢は憤慨していた・・・。
晴暦3099年、何かを探す黒狐のゲンマ
晴暦3099年4月1日。

ここは・・・どこ?

というか・・・、何なの!あの言い方は!!

くっ!モカ婆め・・・。

大体、何なのよ!

・・・。

「探せ!早急に探せ!」

何を?

「「何か」だ!」

ったく!聞き込みまわれというの!?

大体!私は「普通人」よ!!

・・・。

え?

尻尾がある!?

・・・。

気のせいよ・・・。

・・・。

黒髪の五尾、太楽の審帝のゲンマは、特命ともとられる本人も良くわからない「何か」を探す旅をしていた。
晴暦3099年、風斬り妖精のシルファーナ
晴暦3099年4月。

・・・。

ここはどこかの上空・・・。

遥か前方には、かつて天使の巣と呼ばれた妖精の巣「エンジェル・ハイブ」・・・。

・・・。

!!

「アーマルタ!12時方向に「光」!」

<確認。シルフだ。>

「強襲型か!?」

<ああ、強襲型だ。>

<風斬りのシルフィーナだ。>

・・・。

<警戒。近接戦は不利だ。>

「交戦開始!」

<交戦開始。>

「キルコマンドの実行を許可する!」

<キルコマンド、了承。>

・・・。

「エンジェル・ハイブ」から航行する風の妖精「シルフ」。

強襲型として「かまいたち」とも揶揄される妖精「シルフィーナ」。

群れられると、とてもじゃないが分が悪い。

こんなのがいるということは、「エンジェル・ハイブ」には・・・。
晴暦3099年、器のアーマルタ
晴暦3099年4月。

・・・。

ここはどこかの上空・・・。

・・・。

「あれか・・・。」

「エンジェル・ハイブは・・・。」

「アーマルタ、確認できるか?」

・・・。

<ああ、アレだ。>

<エンジェル・ハイブだ。>

・・・。

「妖精の巣・・・か。」

「強襲開始。」

<強襲開始。>

・・・。

遺跡であり魔獣であり妖精でもある良くわからない存在のアーマルタは、太楽の幻帝のルイボスに従って、「エンジェル・ハイブ」に突撃を開始した。
晴暦3099年、紅の狐のルイボス
晴暦3099年4月。

・・・。

ここはどこかの上空・・・。

・・・。

「あれか・・・。」

「エンジェル・ハイブは・・・。」

「アーマルタ、確認できるか?」

・・・。

<ああ、アレだ。>

<エンジェル・ハイブだ。>

・・・。

「妖精の巣・・・か。」

「強襲開始。」

<強襲開始。>

・・・。

赤毛の九尾、太楽の幻帝のルイボスは、魔獣アーマルタを従えて、「エンジェル・ハイブ」に突撃を開始した。
晴暦3099年、アリス・クライシス
晴暦3099年4月。

・・・。

・・・の世界のアリス・・・。

あんな世界のアリス・・・。

そんな世界のアリス・・・。

こんな世界のアリス・・・。

では・・・、

あなたの世界のアリスは、

どんな世界のアリス?

・・・。

妖精王曰く・・・、

<・・・。>

<戻せ・・・。>

<戻せ、妖精の世界を・・・。>

<・・・。>

<・・・エクストラ・クライシスを。>
晴暦3099年、エクストラ・クライシス
晴暦3099年4月。

・・・。

・・・。

妖精による・・・、

妖精のための・・・、

妖精の世界・・・。

・・・。

世界は汚された・・・。

技術が・・・。

魔法が・・・。

科学が・・・。

・・・。

戻せ・・・。

戻せ、妖精の世界を・・・。

・・・。

・・・。

・・・エクストラ・クライシスを。
晴暦3099年、スタン・スターンはパイロ~ット~♪
晴暦3099年4月1日。

ここは、西スーリアのトキト町にある工房。

・・・。

あ、流れ星・・・。

願い事願い事・・・。

・・・。

ふっふっふ・・・。

ロケットが買えますように・・・。

ロケットが買えますように・・・。

ロケットが買えますように・・・。

さて・・・。

朝も早いことだし(午前6時)、図書館「白の塔」にでも行きますか。

マイマッスィ~~~ンを買うためと操縦する技術を身につけなきゃ。

・・・。

私は、スタン・スターン。

太楽のトキト支店の工房にて住み込みしています。

私は、

自作ゴーレムの「阿」、「吽」を従えて、「白の塔」に向かった。
晴暦3099年、ニーハは?を掃く
晴暦3099年4月1日。

ここは、東スーリアのサン海花にある神社。

・・・。

あ、流れ星・・・。

願い事願い事・・・。

・・・。

ふっふっふ・・・。

こずかいが増えますように・・・。

こずかいが増えますように・・・。

こずかいが増えますように・・・。

さて・・・。

ささっと境内を掃きますか。

・・・。
私は、ニーハ。

東海原のニーハ。サン海花町にある神社「東海原」の娘巫女。

・・・。

「ぬあっ!」

私は気がつかなかった・・・。

落ち葉にまぎれていた妖怪猫饅頭まで掃いていた事を・・・。

「ぬあっ!」
晴暦3099年、竜宮楼のバトン降る
晴暦3099年4月1日。

ここは、東スーリアのサン海花にある神社。

・・・。

あ、流れ星・・・。

願い事願い事・・・。

じゃなくて、ありゃ使徒じゃん。

そっかそっか・・・。

そんな時期か・・・。

竜宮楼から使徒降る季節か・・・。

今回は何の用事やら・・・ねえ、バトン。

・・・。

ある季節のある時期になると、天空の樹海雲にある竜宮楼から使途が降る。

見る事が出来るのは、空気の澄んだ早朝ぐらい。

とりあえず、願い事をしたくなる・・・。

私はサン海花町にある神社「東海原」の娘巫女。

・・・。

こずかいが増えますように・・・。

こずかいが増えますように・・・。

こずかいが増えますように・・・。
晴暦3099年、ハレル跳ねる
晴暦3099年4月1日。

ここは、東スーリアのサン海花7丁目にある大衆食堂前。

・・・。

「ホッ!ハッ!・・・ホッフンハッ!!」

また、グリングリンがエアバトルしている。

あれ?グリングリンの所にビアンとウララが寄ってった。

・・・。

あたしの耳には聞こえる・・・。

なになに・・・?

「切符は買った!」

「こずかい持ってきた!」

「お菓子は、300キングスまで!」

「バナナは、おやつに含みますか?」

「OKです!」

「干し焼きイワシもおやつに含みますか?」

「OKです!」

・・・。

・・・干し焼きイワシ・・・。

なんやと!!干し焼きイワシやと!!

・・・くやしい!!

・・・くやしい!!

・・・干し焼きイワシ、・・・あたしも欲しい!!

・・・でも、

・・・これから市場に買出しに行かねば!!

・・・。

あたしは、ハレル。

あたしは、猫福の海花ハレル。大衆食堂「猫福亭」の看板娘(自称)だ!!

あたしは・・・。

あたしは・・・。

干し焼きイワシが大好物なんやーーーっ!!
晴暦3099年、グリングリン奮う
晴暦3099年4月1日。

ここは、東スーリアのサン海花6丁目にある茶店の店前。

「ホッ!ハッ!・・・ホッフンハッ!!」

・・・。

ワタシは、戦っている!

ワタシは、見えない相手と、壮絶な戦いをしている!

ワタシは、戦っている!

・・・。

ワタシは、戦う!

ワタシは、とても戦う!

ワタシは、かなり戦う!

お?、ウララとビアン。

遅いではないか!

この、見えない相手が手強くて、手強くて・・・!

え?、いま、朝の5時・・・?

・・・。

ワタシはグリングリン。

ワタシは、抹茶町グリングリン。

魔女っぽいけど、格闘が好き!
晴暦3099年、ビアン歌う
晴暦3099年4月1日。

ここは、東スーリアのサン海花5丁目にある大全太楽堂2号店。

「サ~クラが舞ぁ~い踊るぅ~♪舞ぁ~い踊るぅ~♪」

・・・。

アタシは、ずっとここ、港町暮らしの歌姫目指す一人の・・・あれ?

アタシは、歌が好き。

昔は、「戦歌姫」って職があったらしいけど、アタシは・・・よくわかりません。

・・・。

アタシは、店先で歌っていました。

アタシは、店先で歌っていました。

アタシは、店先で歌っていました。

あれ?、ウララ?

マッチャん家?

寝てるんじゃない?

だって、いま、朝の5時だから・・・。

・・・。

アタシはビアン。

アタシは、太楽の海花ビアン。

歌姫目指す一人の・・・あれ?
晴暦3099年、ウララ舞う
晴暦3099年4月1日。

ここは、東スーリアのサン海花4丁目にある大全太楽堂。

「いってきまーーーす!!」

・・・。

アタシは、ずっとここ、港町暮らしの箱庭娘。

アタシは、歴史が苦手。

ここ百年、色々あったらしいけど、アタシは・・・知らん!!

・・・。

アタシは、近所のマッチャん家に向かうところだった。

アタシは、魔術は使えません。

アタシは、魔法も使えません。

アタシは、体術も使えません。

だって、

そんなの、

必要ないから♪

・・・。

アタシはウララ。

アタシは、太楽の海花ウララ。

ただの箱庭娘だ♪