[ ふらくたる -FRACTAL- DripDrops! ] - [0255~0241]
ぶっ飛ばしてやんよーーー!!
アンタなんか、

アンタなんか、

ぶっ飛ばしてやんよーーーっ!!

・・・。

<キャハハハハハ♪>

<虚ろなる心を取り込むこの我を倒すと言うのか♪>

<おろかなる者♪>

<おろかなる者♪>

・・・。

さて、どうかな?

アタシの心を見透かす事が出来る?

この真っ黒な闇の心を取り込む事が出来る?

・・・。

<あれ・・・?>

<あれ・・・?>

<あれ・・・?>

<あれ・・・?>

<見えない・・・。>

<心が見えない・・・。>

・・・。

アンタの脅しなんか怖くないんだから!

もっと怖いものをアタシたちは相手してきたんだから!

ボコボコに!

ぶっ飛ばしてやんよーーーっ!!
虚無の闇
<♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪>

 <♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪>

<<虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・>>

<♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪>

 <♪ディラディラディラディラ、ディラディラディラディラ♪ルーーーーーー♪>

・・・。

<怖い♪>

<コワイ!>

<こわい♪>

<<ゴワウィ!!>>

・・・。

ヤバイのはわかるけど、

怖くは無い!

<え?>

<こわくないの?>

・・・。

そう、

アタシたちはもっと怖い者を知ってる!

だからね、

アンタなんか、

怖くないんだからっ!!

<何が怖いの?>

<何が怖いの?>

<何が怖いの?>

<<ナニガコワイノーーー!?>>

・・・。

アンタなんか、

アンタなんか、

ぶっ飛ばしてやんよーーーっ!!
闇に巣食う忌まわしき者
<♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪>

 <♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪>

<<虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・>>

<♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪>

 <♪ディラディラディラディラ、ディラディラディラディラ♪ルーーーーーー♪>

・・・。

<見つけた♪>

<ミツケタ!>

<みつけた♪>

<<ビヅゲダ!!>>

・・・。

な、何よ!あれ!!

「はい。侵入者です。」

平然と答えないで!

「侵入者です。」

くっ・・・。

「侵入者です。」

ハロー、あれ、どう見える!?

「嫌な・・・感じが・・・する・・・。」

そうよね・・・そうよね!!

ねえ!!ナビ!!

「はい。」

何とか逃げる方法は無いのっ!?

「ありません。」

くっ・・・、坦々と答えやがって・・・。

・・・。

<♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪>

 <♪ディラディラディラディラ、ディラディラディラディラ♪ルーーーーーー♪>
闇を照らす者
「はい。」

「はい。」

「はい。」

ねぇ・・・。

「はい?」

どうしたの?「はい。はい。はい。」って?

「はい。侵入者です。」

はい?

「あなたたちの捜索している方々ではありません。」

え?

「侵入者です。」

侵入者・・・?

「侵入者です。」

「警戒レベルを引き上げました。」

え?

「来ます。」

・・・。

「来ます。」

・・・。

<♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪>

 <♪ディラディラディラディラ、ディラディラディラディラ♪ルーーーーーー♪>
闇に照らされるハロー
ねぇ・・・。

「はい?」

ねむい・・・。

「そうですか?まだ3時間くらいしか歩いていませんよ。」

ねぇ・・・。

「はい?」

ここって真っ暗闇だと思っていたら、なんだか色々動いているように見えるんだけど・・・気のせい?

「いえ。それは、この空間を形作るものです。」

うにょうにょしている・・・。

僕は歩いた。

ちょっと前には、ナビと興味深そうなオーレがいる。

「あら?」

・・・・うにゅ・・・?

「あなたたちを捜索している方々が、この空間に居られます。」

いい人たちだねえ♪

いい人たちだったらいいなあ♪

で、今は何時なんだろう・・・。

・・・。

僕はハロー、花見のハロー。

呪われた力を強引に持たされたハロー。

今、「無限回廊」のナビに先導してもらって出口に向かっている・・・の?
闇に照らされるオーレ
ねぇ・・・。

「はい?」

もう何日も歩いている気がするけど、今どこら辺?

「そうですね。もう少しですよ。」

ねぇ・・・。

「はい?」

ここって真っ暗闇だと思っていたら、なんだか色々動いているように見えるんだけど・・・気のせい?

「いえ。それは、この空間を形作るものです。」

ふ~ん・・・。

アタシは歩いた。

ちょっと後ろには、ぼんやりしたハローがいる。

「あら?」

・・・・なに・・・?

「あなたたちを捜索している方々が、この空間に居られます。」

・・・誰だろう・・・?

ほんと、誰だろう?

だって、気がついたら、「ここ」にいたんだから・・・。

・・・。

アタシはオーレ、太楽の海花のオーレ。

呪われた力を強引に持たされたオーレ。

いま、「無限回廊」のナビに先導してもらって出口に向かっている・・・はず・・・。
銀の蜜のファンデメルヴェ
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

シャクシャク・・・。

うん。おいし♪

シャクシャク・・・。

あら?

メルティアとテントーリア・・・「スコーピオ」を使っているの?

強敵♪難敵♪ほぼ無敵?

うふふ・・・♪

シャクシャク・・・。

頑張りなさいな♪頑張りなさい♪

いつも他者を見下しているから、こういう目に遭うのよ♪

シャクシャク・・・。

え?

「出陣しないのか?」、ですって?

シャクシャク・・・。

うふふ♪

私には「禁断の果実」があればいいの♪

私はあの二人のように剣術、得意ではありませんから♪

シャクシャク・・・。

おいし♪

・・・。

何処でどうやって、騎士二人の苦戦を知っているのかわからないが、

この者、銀の蜜の「ファンデメルヴェ」と呼ばれるものは、

「禁断の果実」を舐めるようにかじっていた。
ペンギンアーマーのペギー様
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

私は「ペギー」。

この帝国の公爵の「ペギー」。

私は、「ペンギンアーマー」を着こなしている。

ふむ。

この「ペンギンアーマー」は、その名のとおり、「鎧」である。

「鎧」であると同時に、「防寒具」でもある。

暖かいのである。

・・・?

あれは・・・。

ハロー村のオーロラ嬢ではないか?

「オーロラ!オーロラ嬢!!」

吹雪の中、オーロラ嬢はこちらに気づき、こちらに向かってきた。

「ペギー様!」

「ペギー様!こちらに黒紫の狐耳の者は来られませんでしたか?」

うむ。オーロラ嬢よ。

今は耐えるのじゃ。

「何をです?何を耐えるのですか!?」

言えん!それは言えん!!騎士と交戦中だなんてとても言えん!!

「な、なんてことなのでしょう!!」

・・・。

私は「ペギー」。

この帝国の公爵の「ペギー」。

うっかり口が滑ってしまった・・・。
テントーリアのスコーピオ
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

メルティアとテントーリアは雪煙を立たせずにストレンジャーである「幻燈サクラ」に切り込んだ。

それは、まるで「剣聖」による「一分間戦争」と似通った戦法であった。

ストレンジャーは刀と鞘により、完全にその戦法に対処していた。

「テントー、おかしいよ!このストレンジャー、二刀流そのものだよ!」

「いったん離れましょう!」

メルティアとテントーリアがその場を下がると、初めて雪煙が立った。

吹雪が強まり始めた。

・・・。

「テントー!スコーピオ!」

「はい!」

・・・。

「古のスコーピオ・・・か。」、サクラはぼそりと言った。

・・・。

メルティアとテントーリアは、サクラを中心に8の字に交互に斬り込む古式剣術を使い始めた。

それは間髪いれずに複数の剣術を織り込んだ複数人による剣術であったが、

サクラは全てを見切り、受け流した。

「おかしいよ!こんなのおかしいよ!!」
メルティアのスコーピオ
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

メルティアとテントーリアは雪煙を立たせずにストレンジャーである「幻燈サクラ」に切り込んだ。

それは、まるで「剣聖」による「一分間戦争」と似通った戦法であった。

ストレンジャーは刀と鞘により、完全にその戦法に対処していた。

「テントー、おかしいよ!このストレンジャー、二刀流そのものだよ!」

「いったん離れましょう!」

メルティアとテントーリアがその場を下がると、初めて雪煙が立った。

吹雪が強まり始めた。

・・・。

「テントー!スコーピオ!」

「はい!」

・・・。

「古のスコーピオ・・・か。」、サクラはぼそりと言った。

・・・。

メルティアとテントーリアは、サクラを中心に8の字に交互に斬り込む古式剣術を使い始めた。

それは間髪いれずに複数の剣術を織り込んだ複数人による剣術であったが、

サクラは全てを見切り、受け流した。

「おかしいよ!こんなのおかしいよ!!」
私の吹雪は、サクラ吹雪
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

雪上滑走機「ストラクル」が2機いた。

「テントー♪僕達には運が向いているよ♪」

「はい。メルティア様。」

「ストレンジャーだよ♪ストレンジャー♪」

「はい。」

ストラクルは標的の周りをぐるりと回った。

「?」

「あの服装でこの寒冷地を歩んでいます。危険です。」

「うん♪危険だね♪」

ストラクルは標的の正面50m付近で停止し、メルティア、テントーリア両名が降り立った。

「初めまして、ストレンジャー♪あ、名乗らなくていいよ♪今、終るから♪」

「行きます。」

メルティアとテントーリアは雪煙を立たせずにストレンジャーに切り込んだ。

それは、まるで「剣聖」による「一分間戦争」と似通った戦法であった。

ストレンジャーは刀と鞘により、完全にその戦法に対処していた。

「テントー、おかしいよ!このストレンジャー、二刀流そのものだよ!」

「いったん離れましょう!」

メルティアとテントーリアがその場を下がると、初めて雪煙が立った。

吹雪が強まり始めた。

・・・。

「私の吹雪は、サクラ吹雪。」

「幻燈サクラ、いざ、参るっ!!」

・・・。

騎士であるメルティアとテントーリアが初めて恐怖する相手、魔女「幻燈サクラ」を相手することになってしまった。
妖怪雪猫饅頭のおしくら饅頭
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

「ぬあ~~♪」

「ぬあ~~♪」

「ぬあ~~♪」

「ぬあ~~♪」

「ぬあ~~♪」

「ぬあ~~♪」

「ぬあ~~♪」

・・・。

この土地にしかいないという妖怪「雪猫饅頭」。

稀に「おしくら饅頭」状態を見る事が出来るという。
銀の瞳のテントーリア
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

はい。バッフルド姉妹が帰還しました。

「帰還と言うよりも、あいつらもストレンジャーに近いよね♪」

はい。自ら国を出、自ら国に戻る。許されざることではありません。

「そうだね♪許されないね♪でもね♪」

はい。

「僕らは、僕ら♪あいつらは、あいつら♪」

はい。

「僕にゃ、関係ないから♪」

はい。

「じゃあ、行こうか♪もう一つのストレンジャーのところに♪」

はい。

「テントー、行くよ♪」

「・・・楽しみだ♪」

「楽しみだよ♪」

「・・・正体不明の侵入者、本当に楽しみだよ♪」

はい。

・・・。

この者は、「銀の瞳」と呼ばれる騎士の「テントーリア」。僕の従者の騎士、「テントーリア」。
白の鴉のメルティア
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

ん?

なに?

バッフルド姉妹?

あの、バッフルド?

ああ、あいつらか♪

で、それで?

帰ってきた?

ふ~ん♪

そうなんだ♪

僕にゃ、関係ないから♪

ストレンジャー?

ストレンジャーを導いて帰ってきた?

それは由々しきことだね♪

で、それで?

迎撃体制?

ああ。

僕ぁ、パス♪

・・・他にも正体不明の侵入者?

それも由々しきことだね♪

前線の村からの報告は?

報告無し、か♪

いいんじゃない♪

バッフルドとは顔合わせたくないから、そっちにいくよ♪

さて・・・と。

テントー、行くよ♪

・・・楽しみだ♪

楽しみだよ♪

・・・正体不明の侵入者、本当に楽しみだよ♪

・・・。

僕は、「白い鴉」と呼ばれる騎士の「メルティア」。気ままな騎士の「メルティア」。
オーロラの銃
ここは北の極地の大国「クリスタルズ」。

ここは外界とは疎遠になっている。

ここは疎遠と言うか「鎖国状態」であった。

・・・。

・・・ん。

・・・ここは・・・?

「オーロラ!気がついたか!」

・・・隊長?

「ハローだよ。ここは。」

「ハロー」、それは私たちの村。

・・・どうしてここに?

「憶えていないのか?」

「お前が倒したあの黒いの、一匹だけじゃなかったんだ。」

「あのストレンジャーがいなければ今頃・・・。」

ストレンジャー?

ストレンジャー!

あのストレンジャーはどうしたのです!?

「お前を担いで俺らのところまで運んできてくれたんだ。」

「お前を渡された後、皆お前を心配してみていたら、いなかったんだ・・・。」

それでは、侵入を許してしまったのですか!?

「すまん!吹雪も酷くなり、捜索することも出来なかったんだ・・・。」

・・・。

「・・・何をしている、オーロラ?」

確かめます。

「確かめるたって、おい!」

追って、確かめるんです。

あのストレンジャーは、あの黒いのを知っていて、私を助けた。

知らないといけない気がするんです!

もし・・・。

「今はダメだ!・・・本部にはまだ連絡していない・・・。それにこの吹雪。お前自身が遭難するぞ!」

・・・。

・・・。

・・・なんとかして、・・・知りたい。

・・・いま、・・・この国の外のことを。

「今は言うな!時を待て・・・。本部が知っていたら、もうここに先遣隊が来ている。吹雪がやむまで待つんだ・・・。」

・・・隊長。

私は、吹雪が収まるのを待った。

身支度を済まし、銃を担いだ。

この銃は、私自身でもある。

あの、「黒紫の狐耳の人」を追わなければ・・・。