[ ふらくたる -FRACTAL- DripDrops! ] - [0180~0166]
エル曰く、チートは嫌いだ
今は晴暦3007年5月。
ここは、ある国のある場所、ある日の下。
・・・。
「リボルビング・バイト」。
チートは嫌だ。
あのような邪道を使うだと、
とても気が知れぬわ。
いくら剣聖とは言えども、
あの邪道に立ち向かうのは困難。
・・・。
ああ、ああ。
「傍観者」はおとなしくしておくものだ。
逸脱した者には「制裁」を。
・・・。
どこから現れたかわからない、ウォーメイトの「エル」は、そう言った。
・・・。
「あはははははははははは♪」
「ウォーメイトは嫌いだ♪」
「ウォーメイトは嫌いだ♪」
「消えろ♪消えろ♪消えろーーー♪」
「お前たちも、ついでに、消えてしまえーーー♪」
アール曰く、チートは嫌ですわ
今は晴暦3007年5月。
ここは、ある国のある場所、ある日の下。
・・・。
「リボルビング・バイト」。
チートは嫌ですわ。
あのような邪道を使うなんて、
とても気が知れませんわ。
いくら剣聖とは言えども、
あの邪道に立ち向かうのは困難ですわ。
・・・。
ええ、ええ。
「傍観者」はおとなしくしておくもの。
逸脱した者には「制裁」を。
・・・。
どこから現れたかわからない、ウォーメイトの「アール」は、そう言った。
・・・。
「あはははははははははは♪」
「ウォーメイトは嫌いだ♪」
「ウォーメイトは嫌いだ♪」
「消えろ♪消えろ♪消えろーーー♪」
「お前たちも、ついでに、消えてしまえーーー♪」
リボルビング・バイト
今は晴暦3007年5月。
ここは、ある国のある場所、ある日の下。
・・・!!
その剣術は!!
「リボルビング・バイト」!!
・・・。
「ああ、知っているのか。」
「ああ、リボルビング・バイトを知っているのか。」
「ああ、そうか、知っているのか。」
「ああ、では。」
「ああ、消えろ。」
・・・。
「ワンミニットウォー」を使えるのは一人や二人ではない。
だが、「リボルビング・バイト」を使えるのは・・・。
そうか。
倒さねばならない。
なんとしても。
剣聖のニイチは言った。
・・・。
「ああ、消えろ、消えろ。」
「ああ、あは・・・。」
「あはははははははははは♪」
「勘の鋭い奴は好きだ♪」
「勘の鋭い奴は嫌いだ♪」
「消えろ♪消えろ♪消えろーーー♪」
「ガタガタ震えて♪怯えて♪斬り刻まれて♪消えてしまえーーー♪」
見た目に騙されるな!
今は晴暦3007年5月。
ここは、ある国のある場所、ある日の下。
・・・。
「闇の者」?
いや、違う。
なんだ、オマエは!?
異質な存在・・・。
異形の存在・・・。
・・・。
その者、剣聖のニイチは言った。
我を見くびるな。
その人を見下す気配・・・。
尋常ではない気配・・・。
・・・!!
その剣術は!!
「リボルビング・バイト」!!
私はずっとあなたたちの傍にいるから
ここは、どこ?
ここは、ここ。
あなたは、だれ?。
わたしは、わたし。
では・・・、
わたしは、どうなっているの?
あなたは、目的の地へ向かっている最中。
いつごろ着くの?
もう少し・・・。
もう少し・・・。
・・・。
そう少女は語った。
少女と少年は、ずっと闇の中を進んでいる。
それは、「あのとき」から姿変わらず。
・・・。
でも、もう少し・・・。
・・・。
わたしたちは、着くことが出来るの?
あなたたちは、歩みなさい。
あなたたちを、信じなさい。
・・・。
私はずっとあなたたちの傍にいるから。
・・・。
そう、少女の語りかけていた者は、答えてくれた。
・・・。
わたしは、わたしを信じる。
ね、ニルヴァーナ。
エンジェル・コースト
今は晴暦3007年5月。
ここは、ある国のある場所、ある日の下。
・・・。
闇が一つ消えて、闇が一つ現れる。
闇が一つ消えて、闇が一つ現れる。
光ある所、影があり。影の源、光あり。
・・・。
誰かが、「虚無」を「フリーズ」させたのでしょう。
まあ、こんなことの出来るものなど、数限られていますが。
・・・。
さて、
この「事象」の諸原因は、「エンジェル・コースト」の「歪み」。
・・・。
「エンジェル・コースト」:
それは、天なる極みなり。
それは、天剣持つものの護るべき所なり。
それは、天望む者たちの頂きなり。
・・・。
さて、
私は、「力ある者」を集おう。
それは、ありとあらゆる「力」。
それは、万物に与えられた「力」。
・・・。
「歪み」が見ている。
世界を見ている。
私達を見ている。
・・・。
私は、「槌」の一人。一人の「槌」。
「歪み」を打ち直す「槌」のキサラ。
闇よ、さらば
今は晴暦3007年5月。
ここは、ある国のある場所、「セリア村跡地」。
・・・。
<♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪>
<♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪>
<<虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・>>
<♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪>
<♪ディラディラディラディラ、ディラディラディラディラ♪ルーーーーーー♪>
来ましたね。
「来ました。」
始めましょう。
「始めます。」
「「一分間戦争!」」
二人の剣聖が一歩踏み込んだように見えた瞬間、
「それ」の全身から剣撃による火花が飛び散って、
その飛び散る火花さえも、さらに切り刻まれていた。
「それ」は、前に倒れることもなく、後ろに倒れることもなく、
ただ、ただ、切り刻み続けられていた。
しかし、「それ」は無傷のままであった。
((おかしい・・・変だ・・・))
「それ」は、ゆっくり構え、二人の剣聖を斬り飛ばした。
心無き者・・・、「虚無」。
「しかし、「存在するための核」がどこかにある。」
「「この足元のどこかに「無の井戸」が。」」
そう、言うと間髪無く、足元の「闇」を刻み始めた。
この広い「闇」は異常な速さで切り刻み、削り取られ、元あった「土」が見え始めた。
「虚無」に表情が現れた。「虚無」は剣聖プリズムに斬りかかったが、剣聖ディーに弾き飛ばされた。
「虚無」は剣聖に劣らない動きを始めた。3つの「それ」は姿が見えなくなった。
確実なのは、足元の「闇」が減っていた。
・・・。
「一分間戦争」、それは短い様で、果てしなく長い戦いであった。
「闇」で無かった「無の井戸」に躊躇することなく、剣聖プリズムは飛び込んだ。
闇、闇、闇。闇の底には「虚無」を形作る「それ」があった。
「一分間戦争」、それは長い様で、果てしなく短い戦いであった。
・・・。
ここはセリア村跡地。
あれから、一分。
二人の剣聖は、確実に消え行く「虚無」を見つめ、見送った。
セリア村、真実はここに。
一分間戦争
今は晴暦3007年5月。
ここは、ある国のある場所のある昼時。
・・・。
暑い・・・。
「暑いです・・・。」
ここなのですね、「セリア村跡地」は・・・。
「この地図によると、この場所になりますね・・・。」
・・・。
「「ふぅ・・・。」」
黒いです・・・。
「闇ですね・・・。」
確かに、地図には載せられないですね・・・。
「・・・なにやら、囲まれていますし・・・。」
・・・。
<♪ヤンヤ、ディラディラ♪ヤンヤ、ディラディラ♪>
<♪ヤンヤ、ディラディラ♪ディラディラ、ディラディラ、ディラディラ、ルーーー♪>
「・・・来ます!」
・・・。
歪な、鉄くずの塊のような「それ」は、否応なく、「闇の池」に追い込んでくれた。
足元はある!!
・・・。
私は、鈴のプリズム。世間では「剣聖」と呼ばれています。「最悪の剣聖」とも呼ばれています。
私たちは、「それ」に対して「戦闘」を開始しました。
「戦闘」、「剣聖」の戦闘。
戦闘時間は、長くて「一分」。
俗に「一分間戦争」と呼ばれるものでありました。
セリアの夏に向かって
今は晴暦3007年5月。
ここは、ある国のある場所のある昼時。
・・・。
暑いですね・・・。
「ええ、暑いです・・・。」
とても、暑いですね・・・。
「ええ、とてもとても暑いです・・・。」
・・・。
「「ふぅ・・・。」」
この方角でよろしいのですね?
「確かにこの方角です。地図には記載されていませんが・・・。」
「セリア村跡地」ですか・・・。
「・・・です。」
・・・。
「セリアの夏」ですか・・・。
「・・・です。」
・・・。
「「ふぅ・・・。」」
・・・。
私たちは、地図から抹消された地を目指していた。
私は古鳥のディー。世間では「剣聖」と呼ばれています。
心頭滅却。
それでも、暑いものは暑いです。
今年の初夏は、暑いです。
濃霧の向こうに
今は晴暦3007年5月。
ここは、ある国のある場所のある朝。
・・・。
「ワレワレハ、ナンナノダ?」
知らない。
「ワレワレハ、ワカラナイ。」
私もわからない。
「オーレヲ、クレ。」
誰?
「ハローヲ、クレ。」
誰?
「セカイヲ、クレ。」
どこの世界を?
・・・。
「蠢く者」の群れの中を平然と進む者がいた。
・・・。
「そう、時間がない・・・か。」モカは、まぶたを閉じて、「その者」の訪れを感じた。
・・・。
時は動いている。
人は動いている。
世界は動いている。
・・・。
モカ、時間は待ってくれない。
頭の中の濃霧から「その者」の声が響く・・・。
新・睡魔拳!
今は晴暦3007年5月。
ここは、ある国のある場所のある夜。
・・・。
お前たちは、なんなのにゃ!
「ワレワレハ、ナンナノダ?」
それを聞いているのは、わっちらなのにゃ!
「ワレワレハ、ワカラナイ。」
「オーレヲ、クレ。」
「ハローヲ、クレ。」
「セカイヲ、クレ。」
お前たちは、よくわからないにゃ!
わっちらの新技「新・睡魔拳!」を食らうがいいにゃ!!
♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん、眠るにゃ眠るにゃ♪
♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん、眠るにゃ眠るにゃ♪
・・・。
「グゥ・・・。」
「グゥ・・・。」
「グゥ・・・。」
「グゥ・・・。」
・・・。
ね、眠ったのかにゃ?
眠ったにゃ・・・。
勝ったにゃ・・・。
ついに・・・ついに・・・勝ったにゃ!!
・・・。
睡魔たちは互いに褒め称えあい、涙を出して喜んでいた。
・・・。
「サンプルの回収を急げ。」
・・・。
涙する睡魔たちを気にせず、「蠢く者」を回収していく者たちの姿があった。
廃品収集車に偽装した回収車には「赤菱枠に丸」の家紋があった・・・。
狂気と脅威の泉
今は晴暦3007年5月。
ここは、ある国のある場所のある日差し下。
・・・。
お前たちは、・・・「いらないもの」。
・・・。
「ワレワレハ、イラナイモノ。」
「ワレワレハ、イラナイモノ。」
「ワレワレハ、イラナイモノ。」
「オーレヲ、クレ。」
「オーレヲ、クレ。」
「オーレヲ、クレ。」
・・・。
お前たちは、・・・消し飛べ。
その者はそう言って、半径数キロに渡って大地を鏡のように滑らかに削り取った。
オーレは渡さない。
オーレは渡さない。
オーレ・・・。
・・・。
その者の頬を一滴の涙がこぼれた。
・・・。
オーレを探す者、妖精「溢れかえる泉」は天を見つめた。
狂兎のジェレイド
今は晴暦3007年5月、深夜。
ここは、中央神聖国家群「オウカナ」。
とある路地を囲むように回転灯で照らし出されていた。
武装した戦闘士が自動小銃を構えていた。
・・・。
そこに武装キャリアが到着した。
ひょこッと、小さな影が降り立った。
状況は?
「周囲一体の避難および目標の包囲が完了。」
「目標付近一帯が停電のため目視界での確認が困難。」
「目標は生存状態で確保を優先。」
小さな影は路地の闇の中に吸い込まれていった・・・。
「人食い兎だ。どうにもならんよ。」
「あんなのがでしゃばって来るなんて・・・。」
・・・。
「人食い兎」
「小さな怪物」
そう、蔑称されている。
しかし、気に留めない。
現にそうであるから。
・・・。
もぞもぞと闇の中で蠢くものがある。
人ではない、生き物とも思えない。
そんな事はどうでもいい。
ただ、「目標の生存優先での確保」ということだ。
・・・。
鋭い何かを伸ばしてきた。
それは、とても素早く確実に顔の中心を狙ってきた。
よける事はたやすかった。
・・・。
ジェレイド。この国の国家騎士。最も恐れられて嫌われている騎士。
さあ、仕事の始まりだ・・・。
鬼神のアリン
今は晴暦3007年5月。
ここは、西端の国「ヨーアン」にある「黒い砂漠」。
「黒い砂漠」は黒曜石を主成分とした砂漠。
ここには人は居ない・・・。
ここは人・生き物の生きていける場所ではない・・・。
・・・。
そこに、黒く蠢く群れがいた。
影のようにも見える。
「鬼だ・・・。」
「鬼だ・・・。」
「鬼だ・・・。」
「鬼だ・・・。」
「鬼だっ!!」
・・・。
そう、「鬼」だ。
「人」でなく、「魔」でなく、「龍」でなく、唯一無二の「鬼」だ。
お前たちは・・・「悪魔」か。
お前たちは・・・「見境無し」か。
・・・。
さあ、かかってこい。
あの日、あの時のように、切り裂き、砕き、潰してやろうぞ。
あの静かなる「セリア村」を襲ってきた日のように・・・。
・・・。
その容姿は少女に見えたそれは「鬼」と呼ばれ、恐れられた。
「鬼」は昔、「アリン」と名乗っていた。遠い昔のことだった。
・・・。
「悪魔」は恐れを知らぬのか、大挙して「鬼」に襲い掛かっていった。
・・・。
「黒い砂漠」は、絶叫が奏でられ、静かになった。
アルファ・アルファ
今は晴暦3007年5月。
ここは、スーリア国にある森林地帯「真珠の森」。
「真珠の森」の広さは樹海に近きもの。
・・・。
カラ副団長の放ったオリハルコン弾は「悪魔」の左目を貫通し、左眼窩ごと破裂した。
う、動いている・・・。
「縁の龍撃・・・。」
ホー太守は「疲労困憊の呪い」を意に介せず、「悪魔」の巨体を駆け上った。
「蛇足円斬・・・。」
ホーの斬りは、「悪魔」の右目を裂き、こちらもまた、右眼窩ごと破裂した。
ホーは200mの高さから落ちた。
だめ・・・なのか・・・。
・・・。
「悪魔」は口を開き、「眼」を露出させた。
ヴォローの目に迷いが現れた・・・。
・・・。
「サクッ・・・」
・・・。
「悪魔」は見事なまでに綺麗に左右に切り裂かれた。あの200m近くある悪魔が・・・。
「悪魔」は轟音を立て、左右に倒れこんだ・・・。
・・・。
切り裂かれた骸の元に一つの白い影が。
「森は美しくなった・・・。」
その者は、明度を下げながら消えていった。
・・・。