[ ふらくたる -FRACTAL- DripDrops! ] - [0135~0121]
恐怖と憧れの大魔女ジュリエッタ
今は晴暦3007年5月7日。

ここは、某国某機関某会議室。

・・・。

今、各国の代表的な大魔導士、大魔法使いが招集されている。

ふむ。代表的な者たちであって、余裕は見せているものの、ピリピリとした内心、緊張している感がある。

中には緊張で小刻みに震えている者もいる。

それでいい♪それでいい♪

そう、原因は私の存在にもある♪

「ええ、では・・・」

会議室の空気が凍った・・・。

「そんなに緊張しなくてもいいですわよ♪」

「歯向かう者・意見する者は、冥府へとお送りするだけですけどね♪」

一斉に顔が青ざめた・・・。

冥府に送る?そんな恐ろしいことはしたことありませんわ。そうねえ・・・戦争の原因は作ったことはありますが♪

・・・。

「それでは・・・、まず「バカ魔女アリィー」を見つけ出します。」

「ここにいる者たちだったら、名前ぐらい聞き覚えのある古の作戦「ドット・ウィッチ・プロジェクト」はご存知ですよね。」

「「ドット・ウィッチ・プロジェクト」は「魔女たちの世界への反乱作戦」とも言われておりました。」

「この作戦に必要なのは、冥府の王「天劇の王」です。」

「それを、どのようにしてか「バカ魔女アリィー」が見つけ出しました。」

ざわざわ!!

「「悪魔」と言うものは、我々が勝手につけた呼称であり、実質何かわかっておりません。」

「今回の「事件」は数年前の「アリアリアの夏」が起源にあります。」

「そう、あの大賢者「アリアリア」は、未だに密かにこの世界に「存在」しています。」

「そうですね、アリアリアの知識を持ってすればもっと簡潔に被害を最小限にこの「事件」を解決させる事が出来るでしょう。」

「しかしながら、私も「アリアリア」の所在は掴んでおりません。」

「ということで、まず、「バカ魔女アリィー」をとっ捕まえましょう♪」

満面の笑みを私は浮かべて見せた。

凍りついた笑みを皆が浮かべて見せた・・・。

・・・。

私は、ジュリエッタ。昔話の大昔の魔女。恐怖と憧れの魔女。

恐怖のジュリエッタ:笑みを浮かべるだけで、場の空気が凍りつくプレッシャーを持つ魔女。

憧れのジュリエッタ:昔の長ったらしい詠唱魔法を無詠唱・圧縮・短縮させる今ある魔法・魔術の基礎を構築した魔女。
大魔法使いペネローペ
今は晴暦3007年5月7日。

ここは、某国某機関某会議室。

・・・。

で、各々の国の代表なる魔導士、もとい、魔法使いを召集したわけですか?

それも、恐ろしき、大魔女の一声でですか・・・。

大魔女「ジュリエッタ」といいますと、無詠唱魔法、圧縮魔法、簡潔魔法を広めた者ではありませんか。

それは、魔導士、魔法使いの師匠の師匠の大師匠ではありませんか。

まぁ、その魔法技術を求めて、当時の世界では争奪戦争が起こったほど。

「そう、争奪戦争・・・あったわね・・・なつかしいわ♪」

これは、ジュリエッタ翁!

「謙遜しなくてもいいですわ♪」

「何せ、この時代に高等魔法魔術を扱えるものは数少なくなりました。」

「そして、あの「バカ魔女アリィー」に乗せられて、数え切れぬほどの魔女が引き抜かれたこと・・・。」

・・・。

「バカ魔女アリィー」・・・、そんな蔑称を軽く言い放つなんて・・・すばらしきかな大魔女!

「さて、高等魔法使いの皆に集まってもらったのだが、ある「作戦」を発動させる準備をしてほしい。」

・・・。

・・・いやな予感がする。

・・・とてもいやな予感がする。

・・・。

大魔女翁よ、それはもしかして・・・かなり危険なことでありますか?

・・・だまった・・・いや、

「うん♪危険♪危険♪」

・・・。

魔法使いの中でも高等魔法を扱える大魔法使い一同の顔に暗い影が落ちた・・・。

・・・。

私は、ペネローペ。トロア民主共和国から召集された。元は大魔導士だったのですけどね。

流石民主主義化への傾向のここ昨今、国家魔導士が廃止されると、

お財布が悲しいことになって、こういう作戦に巻き込まれるのですね・・・。
底の無い井戸の暗闇の中で
(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

「「虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・」」

(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ディラディラディラディラ、ディラディラディラディラ♪ルーーーーーー♪)

・・・。

今は晴暦3007年5月7日。

ここは、某国某所の廃墟。

・・・。

私はタイタラ女学院五剣豪の一人「篠原 シノ」。

私は対峙していた。

そう、暗く冷たい得体の知れぬものに。

悪魔の「睡魔」の集団が怯えきっていた。

「構え!!秘剣蝶幻の太刀!!」

「この悪しき者を!断つ!!」

私は放った。目では捉えられない剣撃を。

!!

私は剣撃を放った場所からすり足で滑るように数m下がった。

私の居た場所が「なくなっていた」。

(間合いがおかしい。殺気は無いが威圧はある。)

「「虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・」」

(来る!!)

それは、その場にいたそれが、今、眼前にいた!

(やられる!!)

・・・。

「ね・・・。」

「眠るにゃ・・・。」

「眠るにゃ!眠るにゃ!ずんずん、眠るにゃ、眠るにゃ!」

「眠るにゃ!眠るにゃ!ずんずん、眠るにゃ、眠るにゃ!」

「眠るにゃ!眠るにゃ!ずんずん、眠るにゃ、眠るにゃ!」

「眠るにゃ!眠るにゃ!ずんずん、眠るにゃ、眠るにゃ!」

(睡魔!こいつは睡魔にとっても「敵」なのか!?)

「退ける事が出来るか・・・。いや、斬り倒す!!」
剣豪シノの秘剣蝶幻の太刀
今は晴暦3007年5月7日。

ここは、某国某所の廃墟。

・・・。

私は駆け巡り、そして、

「追い詰めた!」

追い詰めた先には、悪魔の「睡魔」の集団が・・・。

「睡魔」たちは皆、怯えていた。

「ごめんなさいにゃ。」

「ごめんなさいにゃ。」

「ごめんなさいにゃ。」

「ごめんなさいにゃ。」

「本当に、ごめんなさいにゃ。」

・・・。

「睡魔」たちは泣きじゃくりながら謝っている。

「何をしても、失敗続きだにゃ・・・」

「ウチらも、追い詰められているにゃ・・・」

「助けてほしいにゃ。」

「助けてほしいにゃ。」

「助けてほしいにゃ。」

「睡魔」たち皆、ポロポロと涙を流していた・・・。

・・・。

「真の敵は誰です!」

「わ、わからないにゃ・・・」

「睡魔の特性上、誰かを眠らせるだけの能力しか持っていないにゃ・・・」

・・・。

・・・!!

「なんだ!」

「なんなのにゃ!あれは!?」

「わからないにゃ!あんなの知らないにゃ!」

「怖いにゃ!」

「怖いにゃ!」

「怖いにゃ!」

(「睡魔」を追ってきたはいいが、真打登場か!?)

・・・。

(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

「「虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・」」

(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ルーーーーーー♪)

「く!プレッシャーが・・・きつい!!」

「構え!!秘剣蝶幻の太刀!!」

「睡魔」たちは、固唾を呑んだ・・・。

・・・。

私はタイタラ女学院五剣豪の一人「篠原 シノ」。今、剣聖に最も近き剣豪の一人。

「この悪しき者を!断つ!!」
大魔女ジュリエッタの作戦
今は晴暦3007年5月7日。

某国某機関某会議室。

そこでは、各国首脳陣の論争が始まっていた。

暴言、混乱、掴み合い・・・、

(なんと纏まりのないこと。これでは悪魔もいらんな。こいつら自体が悪魔そのものだ。)

そこには、出席していた大全太楽堂総裁「太楽 モカ」の姿もあった。

「だから!民主化運動には反対したのだ!」

「何を言うか!民主化が合ってこその平和への一歩だ!」

「軍縮などするから、こうも、わけのわからん連中に左右されるのだ!」

「なら今から軍拡する気か!正気か!」

・・・。

「ほんと、纏まりのない連中ね。」

!?

ジュリエッタ!?

「魔女!魔女だ!!」

一同、会議室隅に詰め寄ってしまった。

「ははははは♪こういう時に、こう私のようなものが現れると、一斉に気持ちが纏まるのね♪」

・・・各国首脳陣は震えながら言った。

「ま、魔女が、な、なんのようだ!!」

「あらあら、何の用って!一網打尽で世界征服ぅ♪・・・なんてね♪」

「そんなことは考えていないわよ♪」

「私たちだって迷惑しているのだから。あんな連中と同一視しないでほしいわ♪」

「切り札って物は存在しない。だけど、対抗手段ぐらいは考えているのでしょ?」

「手を貸そうって言っているのよ。」

「そう、ドットウィッチ・プロジェクトを発動させるの♪」

「5年前にどこかの誰かさんが失敗した作戦だけどね♪」

一同固唾を呑んだ・・・。

・・・。

円卓の会議席に居座っていたのは、肘突いて、にやついているのはジュリエッタと、肩肘ついて呆れ顔のモカだけだった。

大魔女ジュリエッタ、500年昔のセリア戦争時に大暴走した大魔女の一人だった。それ以前の記録はない。
何もない、虚無の世界
(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

「「虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・」」

(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ルーーーーーー♪)

・・・。

今は晴暦3007年5月6日。

今から12時間前、某国の某町で起こった。

いや、「某町はそこにはあった」はずだった。

今、そこには何もない・・・。

なんだこれは・・・。

何が起こったのだ・・・。

人、家、何もない・・・。

・・・。

報告を・・・。

そう・・・。

あれは・・・。

あれは、今、出てくるタイミングではないぞ!!

誰かが手引きしているのか・・・。

私は天を仰いだ。

・・・。

(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

「「虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・」」

(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ルーーーーーー♪)
無限回廊の永久組曲
「ようこそ、彷徨い人さん。」

「あら?あなたは・・・。」

「そう、今から507年と15時間32分ぶりかしら?」

「そう、幼きあなたは、泣きじゃくってここに来ましたね。」

「そう、そして行くべきところへ連れて行きました。」

「そして、」

「今回は・・・。」

「そう、あの子達。」

「あの子達は先ほど、別の私が連れてどこかへ行きました。」

「あの子達は彷徨っていません。」

「あの子達はあの子達で行くべきところがあるのです。」

「今なら追いつけるかもしれません。」

「そう、」

「それが、あなたの目的の地。」

「ようこそ、無限回廊の「永久組曲」へ。」

「ようこそ、世界の「緒」へ。」

「参りましょう、目的の地へ。」

・・・。

ルリムラは、闇のみの永久組曲を突き進んだ。一つの光を求めて。
ヘッディークの頭痛の種
「龍よ。」

「あなたは頭痛になったことがない?」

「あなたは頭痛になってみたい?」

「あなたを頭痛にしてみたい?」

「龍を頭痛にしてみたい。」

「ズキンズキンと。」

「ガンガンと。」

「痛みと共に斬り倒れされなさい。」

・・・。

悪魔ヘッディークは手のひらから刀を抜き出した。

・・・。

ヘッディークは、にやついた。

・・・。

数秒後に消え去ったのは、悪魔ヘッディークの方であった。
願い星のシューティングスター
空翔るこの龍を見かけたときに、

願い事を3度唱えると必ず叶えられる。

そんな噂を持つ飛龍であった。

・・・。

「幾多の願い事により、ここに来た。」

「お前たちか、幾多の者たちに害をなすものは。」

「さあ、我に撃ち滅ぼされよ。」

・・・。

悪魔ヘッディークの前に現れたその龍は言った。

互いに未知の能力を持つもの。

幾多もの想いを叶えに来た龍は、ギラリと歯をむき出しにした。

その龍は、「願い星のシューティングスター」と語り継がれてきた龍であった。
ズキズキ頭痛の悪魔ヘッディーク
「頭痛。」

「頭が痛いことを現す言葉ね。」

「どういう風に痛い?」

「しくしくと痛い?」

「ジンジンと痛い?」

「ズキズキと痛い?」

「ガンガンと痛い?」

「もう何も考えられない?」

・・・。

「そう、それは気の所為じゃないの。」

「それは、それにいたる原因があるの。」

「その原因を誘発するのがこの私、悪魔なの。」

・・・。

「あなたはどのような痛みが欲しい?」

・・・。

そのとき、あらゆるところに痛みを送り続ける者がいた。

どこにでもいて、どこにもいない。

頭痛の悪魔、ヘッディーク。

「私を排除するのは困難よ♪だって、あなたのすぐそばにいるのだから。」
世界の最果てと、魔女ルリムラ
今は晴暦3007年5月6日。

ここは、この世のどこかにある「世界の最果て」。

知るものはいない。

知っていてもどうしようもない。

それは地平線まである深淵の巨大な闇の口。

・・・。

ふぅ・・・、やっとのこと着いたッス・・・。

もうすぐ、ここだけ夕刻になるッス・・・。

太陽が沈みかけてきた。

「世界の最果て」に巨大な球状のものが現れた。

・・・「グレード・セブン」・・・。

どこかに繋がるはずの「扉」。

昔、大昔、見たときと同じで攻撃的な姿してるッス。

<お久しぶりですね。ルリムラ。>

久しぶりッス。何百年ぶりッスか。

<迎えに行くのですか。ルリムラ。>

そ。約束だから。

・・・。

ここまで運んできた、この「ルミナス・ドライヴ」、役に立ってくれッス。

・・・「扉」まで一っ飛びの距離ッスかね。

<さあ、ルリムラ。思いなさい。あなたの行くべき場所を。>

・・・。

魔女ルリムラは勢いよく「扉」の中に消えていった。
庭に君臨する者、マメ
今は晴暦3007年5月6日。

ここは極東の国「スーリア民主主義国」。

そしてここは、スーリア国の東の港町「サン海花町」。

そこには大全太楽堂の支店があった。

その支店の母屋の庭にあるものがたたずんでいた。

・・・。

・・・。

・・・。

(・・・ごはん・・・まだ?)

・・・。

・・・。

・・・。

彼は、太楽の海花のマメ。犬である。

彼は、そこでは絶対の存在であった。

・・・。

彼は上空を見あげた。

(・・・ねぇ・・・ごはん・・・まだ?)
アーマルタ、キルコマンド実行す
今は晴暦3007年5月6日。

ここは中東の国「トロア民主主義国」。

ここはスーリア国との国境町「エトエトラ」。

・・・。

剣聖シーナが「悪魔」にトドメを刺そうとしたその瞬間、

「キルコマンド、準備。」

!!

シーナは、どこからか聞こえたその声に余程の危険を感じ、その場から逃げた!

「キルコマンド、実行。」

「ぽんぽん・・・痛い・・・?」

まばゆい、いや、強烈な光が「悪魔」に降り注いだ。

「シュボンッ!!」

・・・!!

「悪魔」の姿はそこにはなかった・・・。

ただ、そこには「悪魔」の残した「影」だけがあった。

・・・。

なんだ・・・。

シーナ達は上空を見あげた。

妖精・・・?

歪で禍々しいその「妖精」は、「悪魔」より「悪魔」らしかった。

・・・。

「アーマルタ、キルコマンド実行す。」

「妖精」は、瞬時に姿を消した。

それは、嫌がらせの如く「悪魔」による攻撃に対して、

「大全太楽堂からの反攻布告」だったのは、翌日の新聞に載っていました。
真空の剣聖シーナ
今は晴暦3007年5月6日。

ここは中東の国「トロア民主主義国」。

ここはスーリア国との国境町「エトエトラ」。

・・・。

痛い。痛い。ぽんぽん痛い。

そうか。そうか。腹痛か。

ならば痛みを消し去ってくれよう。

「シュン・・・。」

・・・。

「なに?なに?なにしたの?」

「ぐるるるる・・・?」

「ぐががががっ!!」

・・・!!

「痛あ-------いっ!!ぐおあああああっ!!」

そのもの剣筋が「横一文字」に「悪魔」に裂け目を作っていた!!

・・・。

タフな奴だ。

腹痛には薬が必要だな。

・・・。

その者、剣聖シーナは、「悪魔」を見下し、淡々と言った。
激痛!腹痛の悪魔グライプ
今は晴暦3007年5月6日。

ここは中東の国「トロア民主主義国」。

ここはスーリア国との国境町「エトエトラ」。

・・・。

「ぐるるるる・・・。ぽんぽん痛い?」

「ぐるるるる・・・。ぽんぽん痛くないの?」

「ぐるるるる・・・。元気そうだから・・・、痛くしてあげるぅ~~~♪」

銃使いのロッドは拳銃を構えた!

ロッドは撃って撃って乱れ撃った!!

弾丸は、「悪魔」の体に食い込むように消えていった。

「ぐるるるる・・・。ぽんぽん・・・痛い・・・」

・・・?

「ボボボボボンッ!!」

食い込んだ弾丸が炸裂した!

「ぐろろろろっ!!ぽんぽんっ!痛いいいいいい!!」

「悪魔」がひっくり返って、猛烈に苦しんだ。

「ぐろろろろっ!!ぽんぽんっ!痛くさせるぅっ!!」

・・・。

飄々とした表情の腹痛の悪魔「グライプ」が咆哮をあげた!!