[ ふらくたる -FRACTAL- DripDrops! ] - [0105~0091]
千年カグヤ
今は晴暦3007年5月。

ある国のある場所のある日差し下。

ここには白き世界樹がある。

はじめまして。

いえ、お久しぶりでしょうか?

そう、そのころは、よく世界がわかりませんでした。

私は、学びに学び、少しでも世界を知ろうと思いました。

そして、

少しだけ世界がわかりました。

世界は鉄の鎖で縛り付けられているよりも、

世界は人の繋がりで通じ合えていたことだと。

しかし、あなたは、「カレイド王」と呼ばれるものは鉄の鎖を選びました。

私はそれを断つためにここに来ました。

・・・。

「と、いうことでしてよ♪愛しきものたちよ♪」

・・・。

あなたたちは強いです。

その「強さ」は、「弱きものの強さ」に気づいてください。

・・・。

カレイドスコープ、ヴァーティゴは起こるべきことが無い血流の速さに気がつかなかった。

私は、太楽の竹取の千年カグヤ。只の魔女の一人です。
ラブシックネス
今は晴暦3007年5月。

ある国のある場所のある日差し下。

ここには白き世界樹がある。

麗しい・・・。

麗しいあなたは、今どこに・・・。

ふう・・・。

・・・。

なんてね♪

愛しい愛しいカレイドスコープ♪

愛しい愛しいヴァーティゴ♪

お前たちは何を争う?

それとも奪い合いか?

愛しい愛しい私に見せておくれ♪

・・・。

「「ラブシックネス!!」」

二人は声を合わせてしまったかのように、私の名を呼んでしまっていた。

・・・。

ワルキューレ最上級長「ラブシックネス」。

私は、全てのワルキューレを愛していますよ♪
ディソートノミア
今は晴暦3007年5月。

ある国のある場所のある日差し下。

ここには白き世界樹がある・・・。

私を追うものは居ない・・・。

・・・。

そのはずだった・・・。

ディソートノミア・・・。

「お久しぶりね♪」

「こんなところに居るなんて♪」

「居心地はどう?」

「この5年、人の中に紛れ込むのには苦労したわ♪」

・・・。

ディソートノミア・カレイドスコープ・・・。

自律神経を麻痺させる能力を持つ戦乙女が眼前に現れた・・・。

かつては、中央神聖国家群オウカナの君主「世界王」であり、

かつては、元ワルキューレ最上級長「カレイドスコープ」。

・・・。

私は、ヴァーティゴは恐怖しない。

眼前の目標を排除する。

私は・・・、私は・・・、天剣を構えた・・・。
戦乙女ヴァーティゴ
今は晴暦3007年5月。

ある国のある場所のある日差し下。

私はここに居る・・・。

私は何故かここに居る・・・。

私はヴァーティゴ・・・。

平衡感覚を喪失させる能力を持つ戦乙女・・・。

今は、その必要性が無い・・・。

ここには白き世界樹がある・・・。

私を追うものは居ない・・・。

・・・。

そのはずだった・・・。

ディソートノミア・・・。

「お久しぶりね♪」

「こんなところに居るなんて♪」

「居心地はどう?」

・・・。

自律神経を麻痺させる能力を持つ戦乙女が眼前に現れた・・・。

・・・。

私は・・・、私は・・・、天剣を構えた・・・。
咥えタバコの煙帝のエーコ
今は晴暦3007年5月5日。

ある晴れた空の下。

ここはスーリア国のサワ野町。

・・・え。

「悪魔の襲撃は無かったか?」って?。

・・・うーーーん。

・・・アレが悪魔だったかな?

・・・。

「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」

「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」

「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」

「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」

って、言ってたなぁ・・・。

そこで、「ぷはあっ・・・」と、咥えているタバコの煙を吹きかけてやったら・・・、

そいつらは、「ゲーホゲホゲホ・・・ウギュ・・・」と悶絶したな。

・・・気の毒なことをした。

・・・で?

ふむ。

魔女から奪ったホウキで、店前の邪魔にならないところに掃いておいた。

・・・気の毒なことをした。

・・・。

・・・今日はいい天気だ。

・・・。

太楽の煙帝のエーコは遠い空を眺めていた。

それは・・・どう見ても話を逸らそうとしている、そんな眼だった。
恐怖な睡魔の構え
「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」

「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」

「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」

「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」

「そう、そこのお前だにゃ!」

「眠たくなるにゃ!眠たくなるにゃ!」

「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」

「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」

「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」

「♪ずんずんずんずん♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪」
黒尾のビタースイート
今は晴暦3007年5月5日。

ある晴れた空の下。

ここは青空オーリン市。

目標、確認しました。

こちらには気づいておりません。

これより確保します。

・・・。

「ふあん♪ふあん♪ふあ~~~んっ♪」

「なあ~に、やってんだか♪」

ケリーとプリス、その他大勢はあっけに取られた。

・・・。

王虎の「アルル」様ですね?

「私の背後に回りこむとは・・・、なにやつ!?」

太楽特捜部です♪

するりと、身分証を提示して見せた♪

・・・。

アルルの顔から冷たい汗があふれ出た。

「・・・いやじゃ・・・。」

いえいえ♪

「いやじゃ!いやじゃ!戻りとうないいいい!!」

確保♪

「ケリー!プリス!助けてくれーーー!!」

アルルは黒塗りの車に押し込まれてしまい、そのままどこかへ・・・。

ケリー、プリス、じゃあね♪

ケリーとプリス、その他大勢はあっけに取られた。

・・・。

私は太楽特捜部のビタースイート。太楽の黒尾のビタースイート♪
王虎アルル
今は晴暦3007年5月5日。

ある晴れた空の下。

ここは青空オーリン市。

なんだ?このどんよりとした「不安感」?

・・・暗い。

晴れているのに暗い。

・・・?

誰かが「何か」と戦っている模様。

・・・。

ははは♪あれは、ケリーとプリス♪

私は入り組んだ町並みの壁を走りながら「何か」に近づいた。

「何か」が私に気がついたときには遅かった。

壁からするりと地を這うように「何か」の「目」をじっと合わせて、にやりと笑みを浮かべ、

「何か」の刀?を払い落とし、絡みつくように各部の関節を痛めさせ、背後に回りこんで、首を羽交い絞めにし、

「ぐぐっ!!ぼきっ!!」っと、えぐい音をさせた。

「何か」は白目をむき、その場でひざまづいて、意識を飛ばした。

その瞬間、この暗がりは消え去り、「何か」も消えた。

ふあん♪ふあん♪ふあ~~~んっ♪

なあ~に、やってんだか♪

ケリーとプリス、その他大勢はあっけに取られた。

・・・。

私は「アルル」。それ以上でも、それ以下でもない王虎の「アルル」。
旅行、旅行、と、ここはどこ?
今は晴暦3007年5月5日。

ある晴れた空の下、旅行中でした。

ここは青空オーリン市だと思います。

なんでしょう?このどんよりとした「不安感」?

・・・暗い。

晴れているのに暗い。

・・・?

何かが戦っている模様です。

・・・。

はっ!!

私は観光旅行に夢中なのです。たぶん。

私は観光旅行に夢中なのです。たぶん。

私は観光旅行に夢中なのです。たぶん。

・・・。

私はくいっと水筒の水を飲んでその場を立ち去ろうとしました。

そうです。私は只の観光旅行者のミナミさんです。
【ふらくたる】サン海花町【舞台風景】
スーリア国の東端の港町「サン海花町」。

オーレ、ハローの住んでいた町。

元は軍港だったらしい。

家々は溢れんばかりに増えた模様。

左の坂を上ると町役場があり、

その上に世界樹の切り株があり、それを奉る「東海原神社」がある。

ごちゃごちゃした変な町である。
静かなる火花のプリス
今は晴暦3007年5月5日。

ある晴れた空でした。

青空オーリンの太楽支店にて店番していました。

・・・。

なに?このどんよりとした「不安感」?

慌てて店外に出ました・・・。

・・・暗い。

晴れているのに暗い。

・・・!?

・・・!!

「ケリーちゃん。しごと・・・、ケリーちゃん!上っ!!」

ケリーちゃんは身を翻し、店の屋根から滑り降りました!!

「みんなに平等に・・・不安を与えなきゃ・・・与えなきゃ・・・」

なんかよくわからないのが、ぼそぼそ言っています。

・・・。

はっ!!

慌てて店の中に戻り、私の武器「爆裂槍」を持ち出しました。

槍は何かを感じ「ピリピリ・・・」としています。

・・・敵。

私は太楽の青空オーリンのプリス。静かなる火花のプリスです。

怖い敵は・・・打ち倒す!!
荒ぶる羽帝のケリー
今は晴暦3007年5月5日。

ある晴れた空だった。

ぼんやり空を見ていた。

青空オーリンの太楽支店の屋根の上で。

・・・。

なんだ、この「不安感」!!

目を細める・・・。

・・・。

「あああああああああ・・・、よ、よけちゃダメだよ・・・」

「みんなに平等に・・・不安を与えなきゃ・・・与えなきゃ・・・」

なんかよくわからん奴がぼそぼそ言った。

・・・。

だとおっ!!

人の昼寝を邪魔しやがって・・・。

てめえっ!素手で勝負しろっ!!

・・・。

アタシは太楽の青空オーリンのケリー、太楽の羽帝だ!凶暴な羽帝のケリーだ!

楯突く奴には、噛み付くぜ!!
不安の悪魔アニジネス
今は晴暦3007年5月5日。

ある晴れた空。

ぼんやり空を見ていた。

青空オーリンの太楽支店の屋根の上で。

アタシはケリー、太楽の羽帝だ。

・・・。

空が暗くなってきた・・・。

・・・寒気がしてきた・・・。

・・・!?

・・・!!

「ケリーちゃん。しごと・・・、ケリーちゃん!上っ!!」

アタシは身を翻し、店の屋根から滑り降りた!!

なんだ、この「不安感」!!

目を細める・・・。

・・・。

「あああああああああ・・・、よ、よけちゃダメだよ・・・」

「それ」は、たどたどしく言った。

・・・。

「みんなに平等に・・・不安を与えなきゃ・・・与えなきゃ・・・」
白銀の魔女のユーマ
今は晴暦3007年5月。

ある国のある場所のある日差し下。

・・・「魔女狩り」、「龍狩り」の次は「悪魔狩り」とはね・・・。

魔女は魔女なりに存在する。

龍は龍なりに存在する。

悪魔もまた、悪魔なりに存在する。

「狩り」を統治するのは「頂王」の存在か・・・。

「世界王」を滅せられたはずだが、「月の瞬き」により有耶無耶になってしまった。

・・・。

悪魔は悪魔なりに存在する。

・・・。

だが、「誰」かが悪魔と「契約」しなければ存在を維持することは出来ない。

「誰」が「契約」をしたのか?

結局のところ、私がそのことを調べるということでしょうか、「ふらくたる」よ。

仕度は出来ています。行くとしますか。

・・・。

白銀の魔女「ユーマ」は翼を広げ、そよ風と共に舞った。
天剣の狩人
今は晴暦3007年5月。

ある国のある場所のある路地裏。

・・・。

やあ♪

君は、「悪魔」だね?

我が君よりの命だ。

君を、「消去」する。

・・・。

その者の両の手が「チリチリ・・・」と光りながら天剣「ヘブンズソード」を現した。

・・・。

その瞬間、ある路地裏から爆風が吹いた。

・・・。

爆炎の中から人影がうっすらと現れた。

まだ、5体目・・・か。

・・・。

その者は、集まる野次馬の中に消えていった。

・・・。

「悪魔狩りにゃ!」

「悪魔狩りにゃ!」

「悪魔狩りにゃ!」

「悪魔狩りにゃ!」

「悪魔狩りにゃ!」

「・・・。」

「どうするにゃにゃ!」

・・・。

「「ど、どこかに潜むにゃ・・・」」