[ ふらくたる -FRACTAL- DripDrops! ] - [0075~0061]
幸福の龍魚
今は晴暦3007年5月4日。

ある晴れた空のどこか。

「龍魚」と呼ばれるものを飼育するものがいました。

龍魚とは、龍に似た魚っぽい謎の生物。

でも、幸福を運ぶものとして、好意の持たれています。

でも、なつき難いこともあり、飼育するのは困難で、ブリーダーを目指すものも多いとか少ないとか。

・・・。

「アイツは、どうにゃ?」

「あのへんてこな生き物が怖いにゃ・・・」

「そうだにゃ・・・」

「今回は・・・」

「「スルーするにゃ。」」

「「そうするにゃ。」」
適当な戦歌姫、ナターシャ
今は晴暦3007年5月3日。

ある晴れた空のどこか。

・・・。

・・・で、なんで、アタシを標的に選んだの?

「眠そうだからにゃ!」

そう・・・。

じゃあ!勝負よ!

「眠らせるにゃ!」

いざ、尋常に!

勝負!

「「♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん眠るにゃ♪」」

「「♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん眠るにゃ♪」」

♪起きるにゃ♪起きるにゃ♪ずんずん起きるにゃ♪

♪起きるにゃ♪起きるにゃ♪ずんずん起きるにゃ♪

・・・。

「「♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん眠るにゃ♪」」

「「♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん眠るにゃ♪」」

♪起きるにゃ♪起きるにゃ♪ずんずん起きるにゃ♪

♪起きるにゃ♪起きるにゃ♪ずんずん起きるにゃ♪

・・・。

「「♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん眠るにゃ♪」」

「「♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん眠るにゃ♪」」

♪起きるにゃ♪起きるにゃ♪ずんずん起きるにゃ♪

♪起きるにゃ♪起きるにゃ♪ずんずん起きるにゃ♪

・・・。

はぁ・・・はぁ・・・やるわね・・・!

「「オマエもにゃ!!」」

・・・。

「理由を教えてくださいにゃ!」

「今後の参考にするにゃ!」

そうね・・・。

あんた達は、「悪魔」でしょ?

「「そうにゃ!!」」

でね、アタシは、「龍王」なの。

「「なにゅ?」」

・・・。

・・・。

・・・。

・・・。

・・・。

わかった?

「「よくわからなかったにゃ・・・」」

睡魔たちは肩を落としながらどこかに去っていった。

アタシはナターシャ・スー・ド・ナチュラル。スーリア国の戦歌姫。

つい5年前までは「ド」の音の称は3人いたけど、今はアタシ一人。

さて、あの双子はどこへ行ったのやら・・・。

さあ、今日はいい天気です!いつも通り適当に歌いますか!
適当に恐ろしい、ハオ
今は晴暦3007年5月3日。

ある晴れた空のどこか・・・ではなくて、スーリア国の東端の港町「サン海花」。

・・・。

・・・で、まず、私を標的に選んだのね。

「そうにゃ!」

「このNeruノートから、親切な人に選んでもらったにゃ!」

「どの人がいいですかにゃ?と。」

「そしたら、オマエに決定したにゃ!」

「覚悟するにゃ!」

じゃあ、さっさと済ませて。

まだ仕事があるんだから。

「では、行くにゃっ!!」

「「♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん眠るにゃ♪」」

「「♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん眠るにゃ♪」」

・・・。

・・・?

「「にゃんで眠らないにゃ!?」」

あらら~♪眠くならないわね♪

「理由を教えてくださいにゃ!」

「今後の参考にするにゃ!」

そうね・・・。

あんた達は、「悪魔」でしょ?

「「そうにゃ!!」」

でね、私は、「闇の眷属」なの。

「「え?」」

・・・。

・・・。

・・・。

・・・。

・・・。

わかった?

「「し、失礼しましたにゃ・・・」」

睡魔たちは肩を落としながらどこかに去っていった。

私は太楽の海花のハオ。

バレリィ姉さんの妹であって、行方不明の妹オーレの姉。

今、ウチの支店には本店から十数名の従業員を住み込みにさせている状態。

さあ、今日はいい天気だ!いつも通り適当にがんばりますか!
にゃん♪と構える、ブラックアウト
今は晴暦3007年5月2日。

ある晴れた空のどこか・・・。

・・・。

「・・・アイツにするにゃ・・・」

「・・・眠そうだにゃ・・・」

「・・・ふらふらしてるにゃ・・・」

「・・・Neruノートに載っていないけど・・・」

「「アイツで試すにゃ!!」」

「「おりゃーーー!!」」

「「♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん眠るにゃ♪」」

「「♪眠るにゃ♪眠るにゃ♪ずんずん眠るにゃ♪」」

・・・。

・・・?

標的は「にゃん♪」と構えた!!

・・・!!

「くらくら、くらら・・・」

「くらくら、くらら・・・」

「くらくら、くらら・・・」

「くらくら、くらら・・・」

「くらくら、くらら・・・」

・・・。

うふふうふ♪ミイラ取りがミイラになった♪

・・・。

私はブラックアウト♪「脱力」を司る龍王♪

龍王ってことは内緒よ♪内緒♪
ヴァンパイア・カレリー
今は晴暦3007年5月2日。

ある晴れた空のどこかの日影・・・。

・・・。

「・・・失敗ばかりにゃ・・・」

「・・・成果が無いにゃ・・・」

「・・・くやしいにゃ・・・」

「・・・Neruノートをうまく使えないにゃ・・・」

・・・。

あら?

あれは、最近世間をにぎわしている睡魔?

「だ、だれにゃ!?」

ねぇ、あなたたち♪

「Neruノート」って持っているんでしょ?

・・・。

「な、何で知ってるにゃ・・・」

今言ってたじゃない♪

・・・。

「悪魔として・・・くやしいにゃ・・・」

ねぇ、誰が書かれているの?

「・・・!?」

「字が読めないにゃ・・・」

・・・。

あらあら、「太楽」の名がずらずら並んでいるのね・・・。

・・・。

眠ったらどうなるの?

「・・・眠るだけにゃ・・・」

そうね・・・、とっても眠そうな人を狙ったら?

・・・。

「この人、いい人にゃ!!」

「この人、いい人にゃ!!」

「この人、いい人にゃ!!」

「この人、いい人にゃ!!」

「どなた様にゃ?」

・・・。

うふふ♪私は只のヴァンパイア♪デイライトウォーカーのカレリーよ♪
からくり刀のリンダ
今は晴暦3007年5月2日。

ある晴れた空のどこかの日影・・・。

・・・。

「・・・どうするにゃ?」

「・・・どうするにゃ?」

「・・・どうするにゃ?」

・・・。

「・・・作戦がうまくいかないにゃ・・・」

「・・・作戦がうまくいかないにゃ・・・」

「・・・作戦がうまくいかないにゃ・・・」

・・・。

ねぇ♪

!?

「だ、だれにゃ!?」

あなたたち♪

「Neruノート」って持っているんでしょ?

・・・。

「こ、こいつ・・・やばいにゃ・・・」

「なんで、こう、変な奴らに絡まれるにゃ?」

・・・。

「Neruノート」、持っているだろっ!?

出せよっ!

「Neruノート」、出せよっ!!

・・・。

「はひっ!!こ、これでございます・・・」

・・・。

それに「春原ジェファ」って書けっ!

書けよっ!

くっくっく・・・これでジェファは今頃ぱったり寝ているだろう・・・。

今行くぞ!春原ジェファ!

ボコボコにしてやるっ!!

睡魔も怯える怖い人、からくり刀の「リンダ」は怒涛の勢いで走っていった。

・・・。

「え・・・と、ジェファって人・・・真逆の方向にいるみたいにゃ・・・」
竜宮の使い
今は晴暦3007年5月2日。

ある晴れた空。

ぼんやり空を見ていた。

青空オーリンの太楽支店の屋根の上で。

・・・。

・・・?

・・・ま、いっか。

アタシはケリー、太楽の羽帝だ。

現在、アタシはサボり中。

空から何かが舞い降りてくるのを見ていたが、

いつの間にか、見失っていた。

どうせ、竜宮楼のなんかだろ・・・。

・・・。

「ケリーちゃ~ん。しごと~。」

はいはい・・・。

・・・。

そのときアタシ達の身にも何かが迫ってきていることは思いもしなかった。
レッタ・レッタ・チョコレッタ
今は晴暦3007年5月1日。

ここは大全太楽堂本舗跡地。

ふう・・・。

ギリギリセーーーフっ!!

・・・。

「おまいさんは・・・?」

・・・。

稲葉の海花のレッタです♪

「海花っ!」

そう、海花です。

バレリィ姉ちゃんに頼まれました♪

「海花のバレリィ・・・うっうっうっ・・・」

「ウチの従業員をかくまってくれただけでなく、こっちの心配までしよって・・・」

(♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっぬっぬっ♪)

 (♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっ♪)

「・・・!」

「それにしても、すごい数の猫饅頭だこと・・・」

私は猫饅頭使いのレッタ♪

それでは、まだいくつか用事があるので、ではっ♪
猫饅頭使いレッタ
今は晴暦3007年5月1日。

ここは大全太楽堂本舗跡地。

「虚無」がモカの眼前に現れた。

万事休すってか!ってか!!

・・・!

な、なんだこの猫饅頭の数は!?

・・・!

(♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっぬっぬっ♪)

 (♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっ♪)

「「高位魔導炉猫饅頭、展開っ!!」」

(♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっぬっぬっ♪)

 (♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっ♪)

「「猫饅頭の呪い、開放!!」」

(♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっぬっぬっ♪)

 (♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっ♪)

・・・!

そうか、猫饅頭の呪いかっ!

・・・。

「「虚無なるもの、展開なりけり・・・」」

・・・。

モカの眼前の脅威が消えた。

・・・!

オーレ?

オーレじゃない!だれだ!?

(♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっぬっぬっ♪)

 (♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっ♪)

「「猫饅頭使い、ここに参上♪」」

(♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっぬっぬっ♪)

 (♪ぬ~あぬ~あ♪ぬっ♪)

猫饅頭使いのレッタはそう言った。
虚無
今は晴暦3007年5月1日。

ここは大全太楽堂本舗跡地。

現在、睡魔と持久戦になっている。

「眠るにゃ!」、「眠るにゃ!」、「眠っ!?」、「にゃー!!にげるにゃーーーっ!!」

睡魔たちは蜘蛛の子が散るように逃げていった。

・・・なんだ!?

突如、目の前が真っ暗になった!

影でもない!

闇でもない!

太楽防衛隊!ジャナジャルディ大隊!撤退せよ!!

太楽モカが叫んだ!!

(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

「「虚ろなる心無し、闇すら敵わぬ無の井戸ありけり・・・」」

(♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪)

 (♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ヤンヤディラ♪ルーーーーーー♪)

・・・嫌だね・・・。

強さのインフレ化とか、そんな優しいものじゃない。

狙いは「この地」か。

悪魔だったらどれだけ楽だったか・・・。

・・・。

感情なきその者がうっすらと笑ったかのように見えた・・・。
魔剣ヒドラ
今は晴暦3007年5月1日。

・・・。

なんです、あれは・・・。

「眠るにゃ!」、「眠るにゃ!」って言ってたわりに、

逆に眠らされているではありませんか・・・。

「悪魔」たちは大したことありませんね・・・。

・・・。

「お前もうざいにゃ!眠ることをすすめるにゃ!!」

「眠るにゃ!」

「眠るにゃ!」

「眠るにゃ!」

「眠るにゃ!」

・・・。

眠るのはあなたたちですよ♪小悪魔ちゃん♪

・・・。

瞬時に睡魔たちは眠りに落とされてしまった・・・。

人の形をしたそれは、古い教堂に頂にいるワルキューレを臨んた。

さて・・・。

私の出番でしょうか・・・。

邪な心を持つもの、魔剣「ヒドラ」が幾多の剣を展開した。
ガールーダ
今は晴暦3007年5月1日。

ある晴れた空の下。

古い高い教堂の頂に天歌を奏でながら陽を眺めるものがいた。

「雨っ♪土っ♪雲っ♪」

「鳥っ♪舞うっ♪空っ♪」

「かがぁ~やく♪ひかぁ~りが♪照ぇらし出す、花の、道~♪」

・・・。

ん♪

禍々しきものたちが這い上がってくる♪

・・・。

「お前うざいにゃ!眠ることをすすめるにゃ!!」

「眠るにゃ!」

「眠るにゃ!」

「眠るにゃ!」

「眠るにゃ!」

・・・。

ほう♪ワルキューレに立ち向かうのか?この「ガールーダ」に♪
猫福帝のニナ
今は晴暦3007年5月1日。

アタシは、猫福の海花のニナ。

今、ひっそりこっそりと、太楽のユーフォと旅に出ています。

アタシはユーフォの元気の素♪

ユーフォはアタシの元気の素♪

こっそり旅立つとき、

ウチの長女のニカ姉ちゃんからこう言われました。

「いい?、猫福亭の各支店に立ち寄ったら、「猫福帝」のニナがきましたと言いなさい♪みな、親切にしてくれるから♪」

なぜか、「猫福帝」の称号をくれました。

そして、太楽のモカ婆ちゃんに護身用として猫坊主3体くれました。

ユーフォ!

ご飯はアタシに任せなさい♪

・・・

「オマエ、焼き飯しかできないじゃん・・・」

・・・。

次ぃ、行ってみようっ♪
地の魔導ユーフォ
今は晴暦3007年5月1日。

アタシは、太楽の天花火のユーフォ。

うむ。

アタシはエルフタイプでノームタイプの土の魔導士。

うむ。

「土」が無いと、結構どうにもならない。

そう。

アタシはかつて、世界の遺跡研究者たちを恐れさせた「遺跡破壊魔ユーフォ」。

そのアタシが今、

モカ婆ちゃん命令で魔導ゴーレムまみれになっている・・・。

そして、

「三大魔女」が現れ始めた・・・。

アタシと奴ら、どちらが先に、

オーレとハローを見つけるか!?

・・・。

果たして世界の命運は!?

って、あまり「世界の命運」とやらは、アタシにゃどうでも良いんだけどね。
虹の魔女ジャワワ
今は晴暦3007年5月1日。

私はジャワワ。太楽の虹の七房のジャワワ。

5年前、竹取の婆様に着いて、「この世界」から消えた。

私は人を待たせていた。5年もの間。

ある晴れた空の下、

その者は道沿いの椅子に腰掛ける不思議な歌を口ずさんでいた。

・・・。

「来たか・・・。」

「待っていたよ。」

「さあ、行こうか。」

「三大魔女の一人よ。」

・・・。

私は、この者と共にある二人を探す旅に出る。

待っていてください。兄様、姉様。ジャワワは向かいます。